アスリートの生い立ち

白鵬の生い立ち~帰化を大反対した母親とモンゴル人の英雄の父親

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平成の大横綱で現在2場所連続休場明けの夏場所で
活躍する横綱白鵬。

彼の帰化問題が噂される中先月は彼の父親がこの世を
去った。

モンゴルでは初の五輪メダリストとして白鵬よりも
未だ有名人だと言われた父親。

そして白鵬を同じく末っ子として溺愛した母親が日本に
残り帰化して相撲界に残る事を望む白鵬に対して大反対した
理由や彼の生い立ちを改めて追ってみよう。

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白鵬の生い立ち~母親の溺愛

白鵬はご存知モンゴルウランバードルで
父ムンフバト氏と母タルミさんとの間に
5人兄妹の末っ子として誕生。

母親は元外科医でその末裔にあのチンギス
ハーンの流れを汲む家系の血統で暮らし向きは
かなりモンゴルでも裕福な育ちの中スクスクと
育っている。

しかもモンゴルで末っ子は日本とは別の意味特別
な存在として育てられ、日本では今はいずこだが
その昔長男がいずれ両親の面倒を見るのが当然と
された時代があったようにモンゴルでその役割は
末っ子が親の面倒を見る跡取り息子となる。

このモンゴル特有の流れからしても末っ子の
白鵬は相当良心に溺愛されて育ったと言われる。

モンゴルならではの風習もあるらしいが白鵬は
8才になるまで母親の母乳を飲んで育っている。

少年時代にはバスケットボールに夢中になるも
兄が柔道に熱中して後に柔道の教員になるも
末っ子白鵬にも勧めたらしいが白鵬はこれを拒否。

どしても相撲をやりたいと言い出した。

末っ子らしく甘やかしてスクスク育てた母タルミは
いずれは学者にでもなってくれればいい~と考えて
いたため当初白鵬が『相撲取りになりたい』と言い出した
時には大層ショックを受けたそうだ。

白鵬の父親はモンゴル人の英雄

何故、少年時代の白鵬が相撲取りになりたいと
思ったのかは定かではないがそこには恐らく
父親ムンフバト氏の影響があったのではない
でしょうか。

白鵬の父親ムンフバト氏はモンゴル相撲の
ナダールでも6度の優勝をした栄誉ある
元アヴァルガの称号(大相撲の横綱に相当)
を持つ
モンゴルの国民的英雄なのです。

そしてそれだけに留まらずモンゴル人民共和国代表として
東京五輪やメキシコ五輪に出場。

メキシコ五輪ではレスリング重量級でモンゴル初の
銀メダリストを獲得した人物でもあるのです。

これだけ平成の大横綱となった白鵬ではありますが
母国モンゴルでは白鵬の存在よりも父のムンフバト氏
の存在の方が有名だと言われるから凄い人だという事が
分ると思います。

つまりは白鵬の父親はモンゴル人が誇る国民的英雄
だったのです。

奇しくもこの数年は体調が芳しくないと言われ
18年4月9日にモンゴルウランバードルの自宅で
元より悪化していた肝臓病の為亡くなられました。(76歳)

歴代最多の横綱としての優勝を誇る白鵬も20回目の
優勝(11年秋場所)ではモンゴルから駆けつけた父
ムンフバト氏と一緒にパレードの車に乗り

『親父に認めて貰えた』と喜び常に尊敬して目標にも
してきた存在なのです。

恐らく力士となるべく大志を抱いた15才当時の
白鵬には母親や兄妹の反対する中、日本での力士
としての成功を夢みたあの時やっぱり何よりも
尊名する父親を超えたい!

こんな想いが人一倍強かったのではないでしょうか。

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白鵬の帰化に大反対だった両親

日本行きを決意した白鵬に両親が喧嘩するほど
話し合い結局最後は父親の後押しと母親の
『厳しく激しい稽古にと日本での修業に裕福にそだったダワー(白鵬)が耐えられるはずはない、きっと辛くて戻ってくるだろう。』

この目論見の中白鵬は単身日本に力士を目指して
2000年10月に初来日します。

その後2年半の間彼は母親の目論見とは想定外に
一度も母国モンゴルに帰る事はありませんでした。

そして相撲界でも脅威の成功は説明するまでもありません。

今や横綱最高位となり優勝回数歴代最高回数の40回
誇る白鵬。

そんな白鵬の目下の目標は東京五輪のある2020年まで
相撲界で現役で横綱でいる事と、その後は相撲界に残り
親方になる事を望んでいる白鵬。

そんな白鵬に絶対避けて通れないのが日本国籍を持つ
事が絶対条件となる帰化問題です。

日本人の妻を持つ白鵬には何の問題もないと思いきや
やはりそこはモンゴル人の英雄でありスターであった
父親や母方にはチンギスハーンの血を引く彼の両親。

彼ら両親にとっては可愛い可愛いダル(白鵬)が
日本人となり帰化することなど例え相撲界の重鎮
の座を約束されたとは言え容認できない事態なのです。

その為両親は帰化に猛反対。

将来相撲界の重鎮として年寄株を取得すれば貴乃花
親方と並び理事長候補となる白鵬は今回の父の死で
ようやく踏ん切りが付いたのかもしれませんね。

帰化の問題さえクリアしたら彼以上にその座に
相応しい人は貴乃花親方と同じくいないのですから。

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おわりに

如何でしたか?モンゴルでもかなり恵まれた環境の中スクスクと育った白鵬の両親の溺愛とそんな何の不自由もなかった生活を捨てて未知の国へのチャレンジを選んだ白鵬の人生を賭けた博打は大当たり。帰化問題を大反対してきた両親ではありましたが父ムンフバト氏が死去した事で白鵬の気持ちにも区切りがついた可能性も高いですね。どっちにしてもまだまだ白鵬の存在から目が離せそうにありませんね。

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