今から50年以上前に、プロ野球界で
大活躍されていた金田正一さん(通称「カネやん」)。
現在でも、時折スポーツコメンテイターとして
日曜朝のサンデーモーニングに出演する金田正一さん。
今回はそんな金田正一さんの韓国人としての生い立ちと
弟も野球の選手として活躍した、まさに伝説と言われる
大記録の数々や、プライベートの嫁や息子などの情報を
追ってみようと思います。
金田正一の生い立ち~在日韓国人として
金田さんは愛知県中島郡平和村
(現・稲沢市)に生まれます。
ご両親は朝鮮半島から渡って来られた
在日韓国人で、金田さんは9人兄弟の
次男として生まれたそうです。
物心がついたころに戦争を体験されています。
生活はとても貧しかったそうで、病気になっても
満足な医療を受けることができず、その結果、2人の
妹と1人の姉を亡くされています。
次男でありながら「正一」という名前から、ご長男も
早くに亡くなられているのかも知れません。
そんな生きることが大変な時代に、家族のために
懸命に働いたことが基礎体力をつけることになります。
中学生時代に野球を始め、体格の良さから野球の
強豪校に推薦されます。
その時に出会った監督に、とにかく走り込みによる
体づくりを学び、後の大記録を生み出す強靭な肉体を
作り出すことになります。
金田正一の兄弟もプロ野球選手の家系は凄い!
金田正一さんには実の弟さんもプロ野球選手として
活躍する元ロッテ投手の金田留広(とめひろ)氏も
見えました。
年齢は14歳年下の末っ子でもあった留広氏ですが
本当につい先日18年10月2日に心不全でお亡くなりに
なりました。
71歳と金田正一さんより、ずいぶん若いのですが10年程
前から狭心症を患い、心臓のバイパス手術を行うなどの
治療を行われていたそうです。
現役時代には社会人日本通運を経て1968年にドラフト
4位で日本ハムに入団。
プロ1年目から18勝を挙げる華々しいデビュー。
4年目の72年には20勝で最多勝を獲得。
自分が監督で弟に指導中のロッテ時代の金田兄弟です!
カネやん若い!
74年からは兄のカネやんが指揮するロッテにトレードで
移籍して1年目に16勝で2度目の最多勝。
通算成績は434試合に登板。
128勝109敗、2セーブ。
防御率3・25。引退後は87年から2年間
ロッテの2軍投手コーチとしても活躍。
カネやんを覗いては一番プロ野球で活躍したのは
この末っ子の金田留広氏でしたが、何とカネやんの
兄弟は男4人が野球を行っていたのです。
恐らく長男とカネやんが次男なので三男でしょうか?
一軍での活躍こそ叶いませんでしたが金田高義さんと
金田星雄さんが58年と60年に今は無き国鉄に入団
されています。
入団後すぐ引退されていますが兄弟4人がプロ野球
入団レベルにあった事に金田家の家系の凄さが伺い
しれます。
金田正一のプロ野球選手と経歴
金田さんがプロ野球・国鉄スワローズに入団
したのは、なんと17歳の時でした。
現在では考えられませんが、当時は戦後の混乱時で
いろんな意味で曖昧なことがまかり通ていたようですね。
高校3年の夏の全校大会県予選で敗退すると
中途退学をしてプロになります。
1年目は8月デビューにもかかわらず8勝をあげ
2年目にはすでにエースとして活躍、後に巨人に
移籍するまでの14年間連続で年間20勝以上
されています。
当時の国鉄はお世辞にも強いチームではなく、まさに
「カネやん」が支えているチームと言っても過言で
はありませんでした。
また、長嶋茂雄さんとの初対決で4打席4三振
王貞治さんとの初対決では2打席2三振と、後の
球界のスーパースターの出鼻をしっかりくじく活躍を
した事でも知られる当時のスーパー球児でもあったカネやん。
そうした経歴から威風堂々とした物言いになるのでしょう。笑
「スターはワシや!」というカネやんの声が今にも
聞こえてきそうですね。
(通算成績ではON、特に長嶋さんは金田さんをよく打ってますが・・・)
晩年に巨人に移籍し、そこでの47勝を含めての
通算400勝は、今後破られることはないでしょう。
他に、通算完投数、敗北数、投球回数などが歴代1位です。
金田正一の嫁への三行半が強烈
そんな金田正一さんのプライベートは、1955年に
歌手の榎本美佐江さんと同棲を始めます。
当時、金田さんは在日韓国人にありがちでもある
日本に帰化していない状態だったそうです。
その為、榎本美佐子さんと正式に籍を入れることが
出来なかったようですが、1959年に巨人に移籍するころに
帰化し、翌1960年に入籍しています。
(帰化することが巨人移籍の条件だったということはなかったようです)。
しかし、わずか1年後の1961年に愛人だった雅章子さんとの
間に子供ができたことで榎本さんとは離婚、雅さんと再婚し
現在に至ります。
一説には歌手の榎本美佐子さんに子供が出来ない事を
原因として「子供が産めない女は要らない」と言ったとか
言わなかったとか・・・
正直今でもあの勢いの毒舌ぶり・・・
悪く言うつもりは全くありませんが、言いそうです。汗
スパッと言いにくい事もズバズバ言う所がカネやんの
魅力でもあるのですが・・
女性側からしたら、(榎本さん)事実なら
傷付く言葉ですよね…
そんな噂や背景から離婚当時、世間では金田バッシングが
起こっていたそうです。
榎本さんとの間に子供は無く、幼いころ姉妹を
相次いで亡くした経験のある金田さんには
どうしても自分の子供が欲しかったのではないか
とも思えますが・・・
何とも切り替えの早さがカネやんらしいですね。
金田正一の待望の息子と娘
愛人だった現在の嫁、雅章子さんとの間に
生まれた息子さんは、俳優の金田賢一さんです。
母親の雅章子さんも元宝塚歌劇団の方で、母方
才能を多く受け継いだのかも知れません。
野球ファンとしては金田二世の剛速球も
見てみたかったですが、ご本人曰く
「野球は下手だった」とのこと。
ちょっと残念ですね。
結構二枚目俳優でしたが現在ではメッキリとその
姿を見る事がありません。
息子さんもお元気なのでしょうか?(そういえば~)
あと、娘さんもおられるそうですが、いろいろ
調べましたが情報がありませんでした。
先にも書きましたが、幼少時代にご姉妹を
亡くされている金田さんにとって、お子様たちは
本当に待ち望んだ宝物だったでしょうね。
この年代の方の子孫繁栄とか子供に対する考え方は
現代とは比べモノにならないくらい、強いこだわりが
ある男性が多いですし・・・
おわりに
プロ野球界に燦然と輝く大記録を数々作ってきた金田さん。引退後も監督として、名球会初代会長として野球界に携わり、その豪快な人柄で世間を魅了してきました。現在85歳を超えてメディアへの露出は減っていますが、これからもますますサンデーモーニングなどで元気で豪快な毒舌と姿を見せてほしいですね。
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