「探偵物語」や「太陽の吠えろ」で一躍人気俳優となり
名言『なんじゃこりゃ』が死後30年近くたった今も
つい昨日の事のように聞こえる松田優作さん。
彼には俳優として活躍する息子たちの母親として松田美由紀
さんが妻である事は有名ですが、それ以前にもう一人の妻と
娘さんが見えました。
前妻に語った韓国人としての葛藤や彼の悲しい生い立ちも
同時に追ってみよう~
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松田優作プロフィール
氏名 松田優作(まつだ ゆうさく)
生年月日 1949年9月21日
没年月日 1989年11月6日(40歳没)
出身地 山口県下関市
身長 183㎝
血液型 A型
ドラマ出演
太陽に吠えろ・俺たちの勲章・大都会partⅡ・探偵物語
映画
遊戯シリーズ・蘇る金狼・探偵物語・家族ゲーム・ブラックレイン
松田優作の生い立ち~
松田優作さんは山口県下関で在日韓国人の母親かね子の
元非摘出子として誕生しています。
母親には戦士した前夫との間に息子(松田さんの兄)が
2人見えたそうですが松田優作の父親の姓は(大村)と
言い長崎県に妻子ある男性で39歳の若さで保護士を
しいる男性だったようです。
母親が36歳の時身ごもった松田優作の存在を知ると
長崎県に逃げ帰ったそうです。
そんな中彼女は残された幼い息子と前夫との2人の息子
を女で一人で育てる事に。
駄菓子や雑誌を売る小売業を営んだそうですが生活は
苦しくその為空いた2階の部屋を娼婦にまた貸しして
売り上げの一部を貰い女郎屋のような生業をしていた
次期があったそうです。
時代背景もありますが母親は朝鮮人で自分は非摘出子
で名前は金優作。
周囲の心ない人間や同級生にも当然差別を受けて
『朝鮮人だから付き合うな』
そういわれて育ったそうです。
在日朝鮮人として悔しい思いもしながら3人の子供を
懸命に育てていった母親は優作さんにアメリカで弁護士に
なるよう勧めて高校を中退して渡米を進めます。
母親の勧められるままアメリカでの弁護士を目指して
一時的には渡米した優作さんですが結局現地に住む
叔母を頼ってアメリカの高校に入学するも言葉の壁
などの問題から上手く対応することが出来ず断念して
日本に帰国。
1968年に帰国して1969年に兄の元高校を無事
卒業しています。
松田優作の前妻松田美智子との結婚
高校卒業後は高校からの友人だった重井修二さん
のお兄さんが「六月劇場」の関係者だったことから
演技に興味を持ちその後は役者としての成功を目標
として生きていきます。
そのころ知り合った最初の妻が松田美智子さんです。
美智子さんとの結婚生活の中当時の時代背景の中
親族の身辺調査で松田優作が在日韓国人である事は
とっくに知っていた美智子だったが、松田本人からは
こういわれていたという。
「本当のことを知れば、お前は俺から逃げていく。絶対に逃げる」
同棲時代から自分の出生を知らせていなかった松田は
こう美智子に言い切っていた。
だからと言って彼女に優作との関係を切る選択など
なかったと言うのに・・・
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松田美智子に明かした優作の在日朝鮮人の葛藤と苦しみ
その後順調に俳優としてのキャリアを積んで活躍の
場を増やしていった優作がその後決定的な人気となr
『太陽に吠えろ』の出演が決まると美智子にこう嘆願する。
「どうしても、帰化したい。協力してくれ」
母親が女郎屋のような風俗を経営していたことは
生い立ちとして話せるが、出生の在日韓国人である事を
を話す事は出来ないと・・・
帰化申請で彼が出した「帰化動機書」にこう書いてあった
そうです。
僕は今年の七月から日本テレビの『太陽にほえろ!』
という人気番組にレギュラーで出演しています。視聴者は子供から大人までと幅広く、家族で楽しめる番組です。
僕を応援してくれる人たちも沢山できました。
現在は、松田優作という通称名を使っているので、番組の
関係者にも知られていませんが、もし、僕が在日韓国人で
あることがわかったら、みなさんが、失望すると思います。特に子供たちは夢を裏切られた気持ちになるでしょう。
『永遠の挑発 松田優作との21年』:引用
日本人である妻の養子となる事で日本人になれる
と思った松田優作はあらゆる手段を使って帰化申請
に力を入れたそうです。
でも結局母親の過去の風俗関係の仕事なども問題視
されてなかなか帰化申請の許可が下りなかったそうです。
今ではありとあらゆる俳優や有名人が在日である事に
誇りを持って活動したり公表したりする中この時代の
人気俳優には在日韓国人という生い立ちは捨てるべき
過去だったのかもしれません。
でもそれ程までに在日韓国人として日本に誕生したことが
彼らにとってどれほどの暗く重い差別の対象になって
きたのかが分るエピソードでもあります。
最後の『子供達は裏切られた気持ちになるでしょう~』
がとても悲しい現実だったのでしょうね。
おわりに
死後も尚語り継がれる松田優作さんの唯一無二の個性とキャラクターは在日でも日本人でもない松田優作としての確たる人気と生きた証として今も語り継がれています。どの出生だから~などと人が人を差別してはいけないという事がいつか常識となる事を願ってご冥福をお祈りしたいと思います。だって何人として誕生するなど選べる人間などいないのだから。
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