1980年代にセンセーショナルなノンフィクション
がドラマ化された「積み木くずし」のモデルとなった
穂積由香里さん。
彼女の壮絶な生い立ちは父親が俳優である事がきっかけ
となりイジメ非行覚せい剤と橋から転がるような
転落ぶりで世間を騒がせた。
そしてドラマと著書の大ヒットによる本当の意味での
家庭崩壊は母親の裏切りで幕を開ける。
本当の父親ではないとさえ言われた父親との親子関係に
若くして既にこの世を去っている由香里の死因は
多臓器不全だという。
彼女が逆らう事の出来なかった生い立ちと
晩年までの闇を追ってみよう。
穂積由香里の生い立ち~幼少期のイジメからの非行
1967年12月16日静岡県に俳優穂積隆信と
母美千子との間の第一子として誕生した由香里。
彼女は父親が既に当時からテレビなどで活躍する
俳優だったことや持病が原因となり幼少期からイジメ
られる存在だったという。
今大人になって冷静に考えるとやはり、実際は
家庭環境や両親というよりは由香里自身の性格に
大いに関係があったように思えるが・・・
そして突然その由香里は変貌する。
13歳で非行少女という形で・・・
その非行の形を著書として本にしたのが
実の父親である穂積隆信その人だった。
突然の娘の豹変ぶりに戸惑いながらも家族として
両親として衝突しつつ向き合う姿は、後にドラマ化や
映画化されかなりセンセーショナルなノンフィクション
として話題になった。
『積み木くずし』として著書は約300万部うれて
ドラマは当然時代背景もあるだろうが最高視聴率45.3%。
驚異的な視聴率を見ればわかる通りかなりの反響で
世間でも話題となっている。
その内容も壮絶な親子関係や非行への転落ぶりが
凄まじく一種異様な世界としてにわかには信じがたい
ドラマに当時子供だった私は見てはイケないモノを
見てしまった感覚で固まりながら凝視していた記憶が
今でもハッキリと残っています。
大人になってからもシンナーや覚せい剤で逮捕
され非行少女となった過程にはレイプ被害にあったり
するなど苛酷な過去にもあっている。
それにしても、娘である由香里のあの豹変は
イジメっ子たちへの抵抗だったのか?
心の底からイジメの原因は父親だと思っていたからか・・・
今となっては分かりかねるが、実際は被害者妄想が
かなり酷かったのではないかと想像できる・・・
この後の転落の一途をたどり彼女の最後を考えると
どうも最後までそうした思考が頭から離れなかった
可能性が高い。
少し考えればわかるようなモノを何故自分自身
立ち止まる事が出来なかったのか・・・
自分自身が一番傷付くと言うのに・・・
若さゆえなのか・・・
この著書の大ヒットでドラマや映画化された事で由香里は
自分が世間の晒しものにされたと、ここでも更なる被害者
妄想に拍車をかけたと言われている。
ただ俳優として売れたい父親は娘の当時の非行少女
時代の小遣いとして月に30万円を出していたと平然と
語っていたとも言われ・・・父親穂積隆信氏にもやはり
その責任はあったのでしょう・・・
穂積由香里の母の裏切り
ただこの父親穂積隆信氏の著書「積み木くずし」
によって穂積家の家庭環境は莫大な著書の印税が
入る事で家庭の金銭事情も一変する。
著書の大ヒットと俳優としても油の乗り切った父
穂積隆信氏は引っ張りだこ状態で家を空ける事が
多くなる。
家庭の金銭事情も、この頃が穂積家のピークだった
のではと言われている。
でも母親、穂積の妻美千子には面白くない。
家を空ける事の多い夫に寂しさを募らせる美千子に
忍び寄った悪徳会計士に身体も財産も全てを奪われる
事となる。
当時の穂積家の金銭管理をしていたのは妻の美千子だ。
そこに目を付けた悪徳会計士はまんまと手練手管で
妻美千子をモノにして金と嫁の両方をかっさらい
二人は駆け落ちという形で穂積隆信の元から3億の
現金と共に姿をくらわした・・・
3億を持って・・・
夫穂積隆信と娘由香里を置いて・・・
非行に走りその後違法薬物での逮捕と覚せい剤での
逮捕と逮捕されていた娘由香里も置いて・・・
当然この事実にうちの目されながらも
夫婦は1987年離婚。
裏切りは治りませんからね・・・汗
穂積由香里の本当の父親
とにかく衝撃的な騒動ばかりが遅いかかる穂積隆信と
娘由香里の人生はまだまだ終わりがありません。
この駆け落ち財産持ち逃げオカンの美千子と穂積隆信
の子供であると思い込んでいた世間に対して何故か
穂積由香里は穂積隆信の娘ではないとの噂が浮上します。
本当の父親ではないと・・・
でもこれの真相は闇の中なのです。
理由は?
悪徳会計士と駆け落ちした美千子は当然長続き
する訳もなく、現金が手に入れば用無しとばかりに
あえなくこの男とは破局。
その後美千子は赤坂でクラブを経営するなど
心見るも当然男に巨額の金を騙されるようなタイプ
の、利口とは言い難いタイプの女だった彼女にクラブ経営
など上手く切り盛りできる訳もなくあえなく廃業。
その後は三畳一間のアパートで自らのクビを
切って自殺しているのです。
残された通帳にあった残高は2万円だったそうです。
だから死人に口無し状態・・・
この本当の父親ではない説はどうも元嫁美千子が
死亡した後に出回ったのでは~と思われます。
彼女が自ら命を絶ったのは2001年8月でした。
穂積由香里の死因は多臓器不全の闇
そして娘の由香里の半生も最後まで彼女自身が
立て直す事が出来ずに酒に溺れたかの如くの生活
ぶりだったのかもしれません。(想像です)
理由はその最後にあります。
良くも悪くも「積み木くずし」の著書で有名に
なり穂積家に巨額の金が入りそして母親の裏切りで
更なる家庭崩壊となった。
でもこの最中に彼女自身も顔が知れた事で女優
として1986年にデビュー。
一時はヌードも辞さない覚悟で挑むもやはりそこは
海千山千の世界で泣かず飛ばずで売れる事は無く、あえなく
芸能界からも撤退。
海外留学した先で知り合った男性と結婚。
それもほどなく離婚。
日本に戻りナイトクラブ「積み木の家」を経営。
母親と同じく経営の才能もなかったらしくあえなく廃業。
その後は知り合いのスナックを手伝いながら父親穂積隆信と
その再婚相手と同居生活を続けていました。
でも芸能界からの撤退と留学からの結婚、離婚
帰国後のスナック経営の失敗、知り合いのスナック手伝い
の中で飲酒量が凄まじかったのでしょう。
彼女は20代で腎臓を患い、2000年に腎不全で入院。
同年自殺する前の母親美千子から生体腎移植を受けるも
結局わずか3年後の2003年8月に自宅アパートで
多臓器不全となり死後数日経った状態で両親に発見され
亡くなられていました。
享年35歳。
波乱に満ちた人生を坂を転がるように生きた由香里さん
が18年10月19日胆のうがんで亡くなった父親
穂積隆信さんの死去によって明らかとなった事実が
更にもの悲しいです・・・
そういえば、そんな娘が居たわと・・・
まさかの既にこの世の人でない事を知った時の
何とも切ない気持ち。
誰が一番悪かったのか?
今となっては分かりかねますが・・・
やはり一重に自分以外の要素(父親でも母親でも無い)
そう思えて仕方がないのです。
ただ、どこかで最後までそう思っていたのではないか?
そう思えてしまうのが更に悲しいお知らせ感満載ですね。
おわりに
穂積隆信さんの人生こそが良かれと思って行った事全てが裏目裏目に出てしまった感が否めなく、なんとも壮絶な半生だと思わざる得ません。娘由香里の非行、非行からの「積み木くずし」積み木くずしからの巨額の印税に妻の3億持ち逃げと駆け落ちという裏切り、娘由香里の死。どれも避けられたであろう事が彼の人生には全て直撃するのです。。それらをすべて避ける事なく受け入れて最後87歳の生涯を全うした穂積隆信氏こそ、来世があるなら平穏な娘由香里との家庭を持って欲しいと願うばかりです。今は無き娘の穂積由香里の骨まで拾い、その生と人生を最後まで全うされた穂積隆信氏にこそご冥福をお祈りします。
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