秋田連続殺人事件として我が子である実の娘と、その娘の友達だった全く罪も無い子供に手をかけた事で、世間を騒然とさせた畠山鈴香。
逮捕前の被害者の母親として放送されていた彼女の言動はどれも危うく、精神的に問題を抱えていたのは明らかで、事件調査段階から支離滅裂でした。
事件の背景にある畠山鈴香の生い立ちを追うと売女と呼ばれた過去に、同級生からの寄せ書きが物語っている。
実の父と母親から受けた壮絶な虐待が背景にある、畠山鈴香の無慈悲にも実の娘を殺害し、その友達だった豪憲君殺害までの現在を追ってみよう。
畠山鈴香の娘殺害と豪憲君殺害事件
平成が終わろうとしている今から13年前の2006年(平成18年)4月10日に、秋田県山本郡藤里町で起きた凄惨な事件として報道されました。
当時、小学4年生だった実の娘(彩香)ちゃんを、橋の欄干から自らの手で落とし殺害した母親が畠山鈴香でした。
自宅から10キロ離れた川で水死体となって彩香ちゃんが発見されています。
当時、畠山鈴香は既に彩香ちゃんの父親である元夫とは離婚しており、母子二人の母子家庭でした。
事件当時は、警察も謝って川に落ちた事故死として処理したものの、一方んで、後に犯人と発覚する畠山鈴香は
「娘は事故死ではなく殺害された」
と、主張をしだした事で、事件は更に大きく報道されます。
自らの手で、実の娘を川へと落として置きながら、悲劇のヒロインを演じて犯人捜しをするべく、娘の消息を求めるチラシまで作成して配った畠山鈴香。
そして彩香ちゃん殺害の約1カ月後に2軒となりで彩香ちゃんの友達だった、豪憲君が畠山鈴香の自宅を訪ねてきてまたも殺害。
能代市内を流れる米代川で水死体となって発見されます。
この彩香ちゃんの親友、豪憲君が亡くなった事で一気に畠山鈴香が容疑者として疑惑の目を向けられる事になります。
そして豪憲君殺害から1ヶ月後の6月4日に、豪憲君の死体遺棄の疑いで畠山鈴香は逮捕されるのです。
その後実の娘、彩香ちゃん殺害も発覚して逮捕されています。
事件当時からその言動の一貫性のない事から問題視されていました。
現在すでに、無期懲役が確定して噂では、秋田県に一番近い福島刑務所にいるのではと言われています。
畠山鈴香の生い立ち~父親からの壮絶暴力
この事件当初の異様さは事件当初から畠山鈴香の言動や、発言がコロコロ変わる事から畠山鈴香の精神状態を疑う人は多かったと言います。
連日マスコミが報道する中、彼女の対応や言動を見ても異様な雰囲気を感じていた人は事件当初から多かったはずです。
何が彼女をこうさせたのでしょう。
元々精神的に問題があるのは、あのマスコミに対する態度から見ても明らかでしたが、そうであっても実の娘を橋の欄干から落とし、その殺害した娘の親友をまたも殺害という異様さ。
これには彼女の生い立ちが大きく関係しているようなのです。
畠山鈴香は秋田県能代市で運送会社を経営する父親と、元スナックのホステスをしていた母親との間に誕生。
当時、お客とホステスとして知り合い結婚に至った畠山鈴香の両親ですが、その幼少期は何故だか、父親は実の娘である畠山鈴香に壮絶な暴力を日常茶飯事で振るっていたそうです。
しかも、物心ついた幼少期からそれは続き、その暴力はほとんど虐待レベルで彼女が小学校高学年から更にエスカレートしたそうです。
思春期である、中学に入るころには、かなりエスカレートして
殴る蹴る、髪を引きずりまわすなど壮絶をきわめていたという。
そんな尋常ではないレベルの暴力を受ける中、実の母親と5歳年下の弟は、父親の鈴香への暴力を止める事が、できなかったと言われています。
個人的には、とても疑問です・・・
正直暴力を振るった父親が当然一番悪いのは明らかですが、それを止められず、(暴力を続けていた以上)どこか諦めが達観していたであろう母親も同罪レベルの罪があると思えて仕方ありません。
意味もなく実の娘に壮絶な暴力を日常的に振るう夫を何故、妻として身体を呈して止める事が出来なかったのか?
こうした幼少期からの言われなき家庭内暴力が、畠山鈴香の人格形成に影響を及ばした事は言うまでもないでしょう。
畠山鈴香の学校での壮絶イジメ
小学高高学年という人格形成が出来上がる年頃に、実の父からの不条理で壮絶な虐待を受けた彼女の人格が、及ぼした影響は学校でも吐出した存在となっていたようです。
家庭では暴力で自己を否定され続け、そうした影響が学校での挙動不審などの行動に出たのか、学校でも畠山鈴香は異様な存在として、壮絶なイジメの対象とされていたいたようです。
それは、小学校からイジメの対象となり、その多くはエスカレーター式で、地元の中学に進学するも、彼女はそのまま中学でも壮絶なイジメの対象になったと言います。
そして時を同じくして、父からの暴力も壮絶を極めた時期だったと言われるだけに、この頃には相当彼女の精神状態は破滅の道へとまっしぐらだったのでしょう。
間違いなく精神的に不安定だっただろう彼女の挙動に、一番多感な時期の中学生の同級生も異様さを感じ、それを受け止めたり話を聞いてくれ庇ってくれる両親も、彼女にはいなかった。
中学時代のイジメの内容は、ほとんど、その存在を無視されており、あだ名は『ば菌』『心霊写真』と呼ばれていたそうです。
高校に進学するも、そこでもパシリ状態で、常に周りの目を気にして、どうしたらイジメの対象にならないか人目ばかりを気にして、リーダー格にはペコペコして媚びを売るような思春期を送ったと言われています。
その際たる極めつけとして残された卒業寄せ書きが、当時の畠山鈴香のイジメの苛酷さを想像させるにふさわしい驚愕の
内容でした。
1年間、長い人は3年間どうもでした。
すぐには仕事をやめてこないけれど二ツ井に帰ってきた時は遊んでやってください!
帰ってきたらまっすぐビューホテルの???の???のでよろしく!
この畠山鈴香のコメントに対する返答が衝撃的です・・・
「会ったら殺す!」
「あと二度と会うことはないだろう。じゃーな」
「ひゃ~な。帰ってくんなョ。」
「bye2 一生会わないでしょう」
「bye2 目の前に来んな!!」
「やっと離れられる。3年間はちょっと…」
「秋田から永久追放」
「仕事やめで秋田さかえってくるなョ。」
「秋田の土は二度とふむんじゃねえぞ」
「もうこの秋田には帰ってくるなョ」
「いつもの声で男ひっかけんなよ!」
「あれッ!? おめいだったった~(お前いたのか)」
「元気でな。ビューさは来るなよ。(ビューには来るなよ。)」
「顔を出さないよーに」
「山奥で一生過ごすんだ♪」
「はたらいてもあまされるなよ!(戻されるなよ)」
「戦争に早く行け」
「いままでいじめられた分、強くなったべ。俺達に感謝しなさい。」
matome.naver:引用
当時の鈴香は、友達が一人も居ない事を苦にして、万引きなどしていつも人の気を引こうとしていたらしいです。
家庭内でも、中学から更にエスカレートしていく、父親からの壮絶な暴力を、いかにして受けずに済むか、きっと普通の学生時代のような反抗期は彼女には無く、どうしたら父の機嫌を損なわないでいられるか?
どうしたら父親に殴られずに済むのか?
そんな事ばかりを考えていたのかもしれません。
普通は、理不尽な理由で父親から殴られ続けたら、嫌でもそうした思考は防衛反応として出るのが人の習性だと思います。
ただ、そうした、猜疑心に満ちた顔で、常に人の目の色を伺い、顔色を伺う姿は、時に惨めで滑稽で、薄汚く見えてしまったのかもしれません。
思春期の少年少女の恐ろしいまでの単純さと残酷さの表裏一体を、持ちあわせた年代である事を考慮しても、そんな当時の彼女を庇える友人は出来なかったのでしょう。
誰にもぶつけようのない心の闇を抱えて畠山鈴香は、この後も自分の中の闇を抱えて生きていくのです。
畠山鈴香売女と呼ばれた女
高校卒業後、地元を出て栃木県鬼怒川温泉に住み込みの中居として勤務するも、3年から4年の勤務で地元に帰郷することになります。
当時、自分からナンパして男性と関係を持つ事が多かった彼女は、あるトラック運転手といつも通り男女の関係になり、子供が出来てしまいます。
それがきっかけで地元秋田に帰郷しますが、その時デキた子供が、実の母親に殺害されるという悲劇の人となった畠山彩香ちゃんです。
デキ婚とは言え結婚して一時は落ち着いたかのように見えた畠山鈴香ですが、結婚から僅か5ヶ月で離婚。
理由は家事などを一切しない畠山鈴香に嫌気がさして、夫が家を出たと言われています。
離婚後は、シングルマザーとしてパチンコ店から、スパーやコンパニオンなど必死で働いたようですが、それと同時に目立つようになったのが彼女の素行の悪さです。
一説には、保険の外交員をしていた時期に、保険契約を取りたさに、男性客と身体の関係を持ち契約を取ったのがきっかけだったとも言われています…
元々自宅に男を連れ込んで、売春行為をしていた時期があるとかとも言われているようで、彼女自身もこの当時は生きていくことで必至だったのか破綻した精神状態を埋めるのに、そうした破滅的な行為を繰り返していたのか、今となっては知る由もありません。
豪憲君死体遺棄で逮捕され、その後実の娘彩香ちゃん殺害が発覚して、判決が出るまでの秋田地裁での質問の内容です。
『お金をもらって他の男性と(交際していた男性意外)と性行為したことがあるか?』
の質問に
『似たような事があった』『お金をあげるからお願いします~』
のような関係になったことはある。
と売春行為を認める発言もあったそです・・・
地元住民の発言からも、異性行為の性的関係も誘われると、おのずと関係を持ってしまう軽い所はあったと言われているようです。
そして援助交際ではなく売女と呼ばれていたとの事・・・
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おわりに
逮捕時から発覚したのは異様な家庭環境と彼女が逮捕直前まで睡眠薬や精神安定剤を服用していたとの事。
そうであったにしても彼女の犯した罪は決して償えるレベルの事件ではないがでも彼女の幼少期からの生い立ちや壮絶な境遇を考えた時、彼女も自身が殺した娘同様に親の被害者であったことは間違いないでしょう。子供は親を選べない。そう思うと殺害された彩香ちゃんも、勿論可哀想だが一番巻き込まれた豪憲君が悲劇的な運命をだどってしまったという他ない事件だと思います。畠山鈴香もある親の子供だった観点から考えると間違いなく被害者だったのでしょう。
コメント
畠山鈴香わ怖い女です、もう少し素直になれ。
同情はしないけど、こういった環境を作って加害者を作り上げた親や学校(教師や同級生)にも責任はあるね。
クソみたいな親と こんなイジメ うけたら
誰だって 歪むわな。
精神的に脆い人間に、周り環境のサポートが得られなかった、可哀想な事件だと思う。
うちの嫁も、似たり寄ったりで、勝手に出て行きましたが、今後が心配です。
自分は男ですが、中学生時代に父親から就寝中にディープキスされ、睡眠妨害され
今の人格に悪影響を受けていると思う
中学時代と言ったら間違いなく生涯で一番多感な時期ですね。
物心ついた幼少期から思春期の人格が形成される次期の実父
からの、そのような行為が、みや様の人格に影響を与えた事は
とても悲しい過去だとおもいます。
子供は親を選べません、強引なそうした行為は暴力以上に時に傷つく
行為だと思いますが、どうか負の連鎖とならないよう残念な実父のバカげた
行為でかけがえない人生を無駄にすることがないよう願うばかりです。
畠山鈴香ほど落ちてしまっては悲しすぎます。
むしろ彼女は落ちた事でさえ気が付けていない可能性がありますが…