オウム真理教の残る死刑因の死刑執行が
近日中に執行されるのでは~と噂される中
残る死刑因の一人である横山真人死刑因。
元オウム真理教幹部の横山真人は、公務員の
父親を持ち、無口で大人しい子だったそうです。
その生い立ちから横山が何故オウム真理教に
入信したのかまで調べてみました。
横山真人のヴァジラ・ヴァッリィヤとして~
横山真人は、元オウム真理教の幹部で、ホーリーネームは
「ヴァジラ・ヴァッリィヤ」とされている人物です。
地下鉄サリン事件直前に正悟師に昇格し、教団が
省庁制を採用後は「科学技術省次官」の一人として
活動していたようです。
教団内では、村井秀夫の運転手や、機械の修理などを
していたようですが、教団が武装化路線に進んだ後は
AK-74自動小銃の製造を任されるなど、自動小銃密造
事件にも関与しています。
地下鉄サリン事件でのサリン散布実行犯の一人であり
東京の地下鉄丸ノ内線池袋行き列車担当でした。
「強制捜査を阻止するために警察官を狙う」
と言われていたのに、周りの乗客は警察官で
なくごく普通のサラリーマンばかりで
「なぜ普通の人たちにサリンを撒かないといけないのだろうか」
と疑問に思ったといいます。
結果的にサリン1袋しか穴をあけることができず
散布した車両からは死者は出なかったものの
共同正犯として裁かれ死刑確定しました。
地下鉄サリン事件、自動小銃密造事件で起訴された後
取調官から、麻原の写真を踏まさせられたことや
取調官に暴行され歯が折れたこともあり、
「このような暴力に屈して話をするような私ではありません、ここにはだれも信用できる人はいません、もう今後は一切しゃべりたくありません。」
と、自らが事件を語ることは
ほとんどなかったといいます。
横山真人の生い立ち~公務員の家庭に育って
横山真人は、1963年に神奈川県で
次男として生まれます。
市役所勤務公務員の父親を持ち、大人しい
無口な子だったそうです。
次男という事は解っていますが、他の
兄弟等の情報については明らかになって
いないようです。
1986年に東海大学工学部応用物理学科を卒業し
在学中は太陽電池などのクリーンエネルギー
開発を専攻していました。
卒業後は沖電線へ就職していましたが
「自分の制作した機械が導入される事によって合理化でリストラが行われるのでは」
と考え、漠然と生きる事に対する
むなしさを感じていたといいます。
横山真人の性格
幼い頃から無口で大人しい子だったと
言われています。
その性格は教団内でも大きく変わらないようです。
教団内の評判では
「自分に与えられた作業を黙々とやる、非常に誠実で実直」
「明るくて話しやすい、紳士的な穏やかな感じの人、ワークは黙々と努力するタイプ」
「まじめで責任感が強く、不平不満を言わない、頼れる存在」
と、信頼されていたようです。
しかし性格上人付き合いを好まず、与えられた
ワークに籠りがちだったようで、松本サリン事件が
起きた事や、自分が所属する科学技術省次官が
誰かも知らなかったといいます。
横山真人の何故オウムに入信したのかの謎
漠然と生きる事に対するむなしさを感じていたと言う頃
1988年に書店で手に取った麻原彰晃の著書に出会います。
その著書を1日で完読する程に感銘を受け、翌日には
オウム関連の本を大量購入し
「真理を追究することに生きがいを感じた」と、最初
手に取った本を読破後わずか10日で入信したようです。
その後家族とは相容れぬまま縁を断って出家したそうです。
情報だけ読めば、あまりに即断で入信しているように見えます。
何故そこまで急激な感銘を受けたのでしょうか。
横山の性格を考えれば、無口で大人しく、黙々と
作業をするタイプで人付き合いが苦手であったとの
ことです。
そうなれば、自分で色々考えこむことが
多かったのではないでしょうか。
その結果「漠然と生きる事に対するむなしさを感じた」
という言葉が出る事になり、その時抱えていた葛藤と
麻原彰晃の著書内容とが偶然合致してしまった事から
即入信という結果に結びついてしまったのではないかと
考えられます。
取調官とのやりとりや、家族とも相容れないまま
だったという事から考えても、一度自分で考えこみ
決めたことは曲げないという、ある種の意志の強さが
あったのでしょうね。
それほどの強い意志を他に生かすことが出来ればどんなにか
素晴らしい人生が待ち受けていたでしょう・・・
そう思うとオウム率いる麻原彰晃の妙な引力の強さは
伊達ではなかったのでしょう・・・
おわりに
黙々と作業し、自分の殻に閉じこもりがちで、漠然と生きる事に疑問を感じている若者というのは、一昔前のよくある悩める若者像と概ね合致しているように思えます。つまり、同じような境遇に流れていく若者が多かったのではないかと想像ついてしまいます。オウムのマインドコントロールは本当にそういった若者の心の隙間に入り込む恐ろしいものだったのでしょうね…
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