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神田司の生い立ち~闇サイト殺人事件主犯格の死刑執行まで

神田司アイキャッチ 事件

2007年8月24日名古屋市で起きた「闇サイト殺人事件」を覚えていますか?あの凶悪な事件の主犯格神田司死刑因。

世間を驚愕とさせた闇サイトの事件の主犯神田司らは既に2018年死刑執行されています。

あれ程の凶悪事件を起こした神田司という人物の背景に、ある生い立ちとは一体どのような生い立ちだったのでしょう。

何の罪もない女性を殺害して、罪の意識さえ恐らくは持つ事なく死刑執行された神田司の事件と生い立ちを改めて追ってみようと思います。

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神田司~闇サイト殺人事件の主犯格として

2007年8月24日に最悪の事件が起こりました。

愛知県名古屋市千種区で強盗目当てで、通りすがりの会社員女性である磯谷利恵さんを拉致・殺害した事件です。

自宅まで僅か数百メートルという所で磯谷利恵さんは男らに拉致されます。

「カードの暗証番号を教えな。殺しちゃうよ」

そういわれて彼女は番号を言います・・・

ウソの番号を・・・

インターネットの闇サイトを利用して、見ず知らずの男3人が集まっての犯行だったと分かり世間を震撼させました。

乗用車に拉致された磯谷さんは手錠をかけられ現金7万円とキャッシュカードを盗まれます。

拉致された状態にもかかわらず、磯谷利恵さんは犯人からナイフで脅されながらも最後まで通帳の暗証番号を伝えませんでした。

この後、犯人の一人が〇的暴行を加えようとしたら叫んで暴れる磯谷さんに、このまま逃がすと警察に通報されると思い三人は磯谷さん殺害を決意。

男らはそこで磯谷さんの顔にガムテープを巻いて顔を覆い、ハンマーで頭部をめった打ちにし、頭にビニール袋をかぶせたうえで首を絞めて殺害します。

その後磯谷さんの、遺体を岐阜県瑞浪市の山林に遺棄したが、結局は遺体の下半身に少し土をかけただけで放置という行き当たりばったりの
横暴過ぎる事件でした。

正確には嘘の暗証番号を伝え、意地でも番号を伝えなかったのです。

命を懸けてまで守りたかったお金・・・

それには母子家庭で育った母親との約束があったのです。

大人になったら働いて「家を買ってあげる」と母に約束をしていたのです。

こんな窮地の状況にも関わらず、約束を守るなんて本当に彼女の無念を思うと胸が締め付けられる思いです。

今回の犯行の主犯格は「神田司」と言われています。
死刑執行
共犯の二人である、堀慶末と川岸健治はその後無期懲役が確定しています。

ネットで出会った3人ですが当時は貧困状態で本当にお金に困っていたそうです。

ネットから、リアルの世界で顔を合わせた時に自己紹介をしていたそうなのですが、過去の犯罪経歴を自慢話として3人で共有していたそうです。

普通の人からしてみれば、そんな話をしている人が近くにいるだけでも恐怖だし考えられません。

神田司は一体どんな人物だったのでしょうか。

・年齢 :犯行当時36歳
・出身地:群馬県
・職業 :朝日新聞(新聞拡張員)

神田司が他の2人をまとめていて指示を出していたそうです。

考えただけで身が縮まる思いです。

神田司の生い立ち~貧困と暴力の世界

今回2015年神田司ら死刑執行がなされました。

恐らく死しても自身が犯した罪の深さを知らずにこの世を去っただろう、神田司という人物は一体どのような生い立ちだったのでしょうか?

彼は小さい頃に両親が離婚しており、親戚の家などを転々としていました。

家は貧しく借金もあったそうです。

加えてその痛みから”自殺頭痛”とまで言われている群発性頭痛を抱えていました。

この幼少期の育ちから非行に走り、暴力団にも所属、薬物にも染まり、その後金に困った神田司は金周りの良い仕事はないかと模索をしていたのです。

そして遂に「闇の職業安定所」に出会う事となったのです。。。

幼少期の頃は親は誰もが選ぶ事が出来ない事を考慮しても多少なり、同情ができますが、その後は同情のかけらも湧いてきません。

成人になるにつれ彼の人格は破綻していたのでしょう人を〇すのはゴキブリを叩き殺すのと同じくらい簡単と言っていたそうです。

この生い立ちから見ても、どうしようもない人間なのがはっきりわかりますね。

人格形成に不幸な生い立ちが関係無いとは言えませんがそれでも立ち直るきっかけはどこかにあったはず・・・

それを最後まで見いだせなかった彼の不幸は死んでも償われる事はないでしょう・・・

あまりに残酷。

そしてあまりに人間離れしています、人として誕生したにも関わらず、獣以下の精神状態・・・鬼畜の仕業とはこのことでしょう。

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神田司の死刑執行まで

当該事件を報道で「犯罪の温床」と大きく取り上げられた闇サイト「闇の職業安定所」は8月27日に閉鎖されました。

また被害者の女性は趣味のブログを公開しておりそこには被害者に対し哀悼のコメントが殺到したそうです。

被害者の母親がマスコミ宛に

「もう少しで自宅につけたのに」「犯人を絶対に許せない」

という趣旨の手記を寄せました。

その後、母親は容疑者らを極刑にするために陳情書の署名を集めるホームページを設立し、2007年10月1日に10万人、2008年12月18日に目標の30万人を超える署名を集めたのです。

海外に住む日本人や外国人の署名もあったという。

被害者の母親は容疑者3人全員の極刑を求めている。

2015年6月25日の朝に神川法務大事の下死刑執行されました。

神田司はこの世を去りました。

昨年の2018年も世間を騒然とさせたオウム真理教ら犯人の死刑執行が一挙にされて世界でも話題になった事が記憶に新しいですが、日本で死刑を執行されるのはまだ比較的珍しいことです。

被害者女性の母親の長く切ない思いが届いた瞬間でもあります。

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おわりに

神田司がどれ程、不幸な生い立ちだったとしても、何故立ち止まる事が出来なかったのか?罪もない磯谷利恵さんを無慈悲に殺害した罪は死しても尚償われる罪ではないでしょう。
このような事件が二度と起こらない事を願いつつも、やはり人間が一番残酷な生き物なのかもしれないと改めて思える事件だと思います。既に死刑にはなったとは言え到底許されない事件を被害者の磯谷利恵さんのご冥福と共にお祈りしたいと思います。


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