東京江東区で起きた凄惨な事件の犯人として現在も、無期懲役の罪で服役している星島貴徳。
新築マンションで起きた世間を騒然とさせた張本人の星島貴徳という男の生い立ちを追うとその異様な家族関係が浮かびあがってきます。
生い立ちにある大やけどが元で両親を殺したいとまで恨んだ、星島貴徳の鬱積とした思いを家族の誰もが知る事はなかったのか?
星島貴徳のサイコパスな事件のきっかけとなったモノに実家の家族との関係も追ってみましょう。
星島貴徳の江東マンション神隠し事件
2008年4月18日夜に東京都江東区にあるとあるマンションで起こりました。
同じ階に住む被害者女性東城瑠理香(当時23歳)さんを狙った事件で、帰宅する会社員の女性を部屋の近くで待ち伏せし、自宅の扉が開かれたと同時に被害者宅に侵入しました。
マンションで被害者女性の東城瑠理香さんは3姉妹で暮らす中妹が、故郷の長野に帰った事から姉との2人暮らしをしていた中の事件でした。
当時このマンションんのフロアには東城さん姉妹らと犯人の星島貴徳の2組しか住んでなかったそうです。
その為、入居者がおらず1/3は空室で被害者宅の両隣も空室という状況でした。
突然の暴漢に勿論、東城さんは激しく抵抗しましたが、周囲に気付かれるのを避けたい星島は女性の頭部を全力で殴り自室に連れ帰ります。
そして逃げ出さないように身体を縛りそのまま寝かしておきました。
ですので元から犯行が気付かれにくい環境にあったようです。
もし一人暮らしをしていたら事件の発覚はもっと後になっていたかもしれませんが、被害者女性には一緒に住んでいたお姉さんがいました。
姉妹である姉が室内の荒れた様子がいつもと違う事に気が付き被害届を提出します。
もう少し事件発覚が遅くなるだろうと慌てた星島は、監禁していた被害者となってしまった東城さんの首に刃物を刺し殺害。
その後、恐ろしい形で彼女の亡骸を隠蔽するべくバラバラにしています。
任意の家宅捜査で遺体の入った箱を大胆に示し中身を確認させるのを防いだり、任意の指紋採取でも自分だと分からないよう皮膚を荒らしていたようです。
そんな星島の隠ぺいがあり捜索は難航しましたが、後に彼自身の皮膚が再生したことや彼の部屋にあった血痕と、被害者遺体のDNAが一致したことが決め手となり同年5月25日に逮捕されます。
事件の発端は容疑者星島貴徳の被害者女性を性奴隷にしたい、という何とも歪んだ衝動から起きた事件で世間に衝撃を与えた事件です。
決して許されない卑劣な行為を犯した犯人の星島貴徳を、異様な衝動に駆った背景にはどんな生い立ちがあったのでしょうか・・・
星島貴徳の生い立ち~税理士の父親に政治家の祖父
星島は生まれ故郷である岡山県で幼少期を過ごしてきました。
兄弟には妹がおり、後に実家を出て就職した後も唯一家族として関係があったのは、この妹一人だったと言われています。
それ以外の家族とは孤立無援だった星島貴徳の事件の背景にある家族や、税理士をしていた父親との関係もこの事件への関与がなかったとは言い難い生い立ちが陰を落としています。
理数系科目が得意な彼は常に好成績を修めていたので、この頃からそれなりに頭が良かったことが推測出来ます。
両親とは何故か折り合いが悪く厳しく育てられたそうです。
そんな彼の父親は税理士そして祖父は政治家という家系ですから、彼も一家の一員として相応しい教養や行動を求められたのかもしれません。
因みに母親の職業は現在のところ不明ですが、星島が逮捕された時は泣き崩れていたそうです。
ですので少なくとも母親に関して言えば息子のことを一番思っていたんじゃないかなと思います。
さて理数系が得意な彼は地元にある情報処理系の高校に進学し、大手ゲーム会社のセガに就職します。
ところが実際に配属されたのはゲームセンターの店長。理想と違う現実に戸惑ったのか退職してしまいます。
彼が進学した高校は分かりませんが、もっとレベルの高い学校に行っていればとそういった後悔もあったのかもしれませんね。
そして事件当時まで勤めたコンピューター会社に派遣社員として入社します。
この会社は業務請け負いの個人事業主という形ですが会社から毎月50万円程の給料をもらっていました。
これを見ると仕事の鬱憤が犯行動機ではなさそうなので、下の段落で生い立ちについてもう少し詳しく見ていきたいと思います。
星島貴徳の生い立ち狂人の始まりは幼少期の足の火傷
星島が幼少期に厳しく育てられたことは前述しましたが、一番トラウマになっているのは足にある大火傷の跡だと思います。
それはある日まだ当時1歳だった彼が遊び半分で猫を追い掛けていた時に起こりました。
追っていた猫がお風呂に入ったのを見た星島は自分も中に入ります。
その時お風呂の蓋に乗ったら蓋が外れ、そのまま熱湯の中に落ち足に大火傷をしてしまいます。
赤ちゃんの頃だったのでそれはもう大変な火傷のようで、後々までケロイド状の跡が残るようなものだったと言われています。
それを知った父親の行動は、嫌がる息子を無視して普通では考えられない行動で、コンプレックスを克服させようとします。
父親としては、そんな火傷ぐらい気にするなと言うように、しつけと称し本人の意志を無視しわざと、半ズボンを強要。
父親の思考も分からなくもありませんが、それにしても星島自身の性格にもよるでしょう。もしかして激しく嫌がったかもしれない星島に強制的にそうした格好を強要していたとしたら、彼にとっては屈辱的な行為だったのかもしれません。
隠したい脚の大やけどを隠せない星島は他人から足の火傷の跡を見られ、変なふうに思われるのが嫌だったそうです。
イジメは小学校低学年の頃からあったようで同級生からは、かなりの精神的苦痛を味わったことを明かしています。
それに加え、そうした学校でのイジメを父親に訴え相談しても、「そんなことで泣くな」と怒られるばかり。
そんなことを経験しどうやら彼は自分の脚の火傷にはかなりのコンプレックスを持っていたといいます。
この時の苦い経験は後に彼を狂人へと駆り立てていった可能性は高いです。
星島貴徳の性癖と四枝切断のイラストが意味するもの
足に負った大火傷が酷くその為に学校でのイジメの対象にされたりしたことで、最大のコンプレックスとなった彼はそのことで現実の女性達に気持ち悪がれていると勝手に思うようになります。
「自分の足の悪口を言わない女性がいい」と事件の裁判では供述していますが、実際は何があっても自分を好きでいてほしい自分の命令には何でも従う女性を求めていたようです。
星島はSNSやフリーマーケットで女性の四〇欠損のイラストを出しています。
コンプレックスが元となり、徐々に大きくなった彼の歪んだ妄想は絵という方法で表現されていったようです。
アニメやアダルトビデオを見るのも好きだった彼は、現実にはいないような女性を作り上げようと妄想の世界で生きていたのでしょうか。
現実世界では女性は様々な考えを持ち相手をどう思うかも自由、相手に理解されたければ自分が変わらないといけない。
幼少期のトラウマからこういった思考をすることが麻痺していたのでしょうか。
そうした妄想・現実逃避を積み重ねてきた結果、自分の思い通りになる女性がいないなら拉致し強〇して自分の性〇隷として虜にすればいいと考えるようになったといいます。
結局女性に対する異常な妄想は残酷なシーンが描かれた[絵]で止めることは出来ず、あのような悲惨な事件を引き起こしてしまったのでしょう。
星島貴徳の事件後「両親を殺す」発言が闇
両親からは子供に対する愛を持って育てられなかったように思えますね。
寧ろこんなことは出来て当たり前だと常にに厳しくしつけられてきたのでしょうか。
主に辛く当たったのは父親で母親は特に助け船を出さず、何かあれば父親に報告していたようです。
星島が両親を憎んでいる最大の理由はやはり幼少期に負った脚の火傷の跡が切っ掛けだと思います。
父親が、コンプレックス克服の為に何も隠す必要が無いと、脚の火傷を隠す事を否定し続けられた彼にとって、両親の想いとは裏腹に、猛烈にこの当時の両親の脚を他人に見せる事の強制を恨んでいたようです。
それが証拠に、事件から1ヶ月後逮捕され公判が始まった3日目の証人尋問での質問に、
「両親に対して、事件の前どう思っていたか?」
そう質問された星島貴徳はハッキリとした口調でこう質問に答えています。
『殺してやりたい程にくい、いつかは殺そうと思っていた』
理由は
『私の脚(火傷)をかばってくれなくて』
『火傷の跡が無ければ普通に人付き合いも出来ていたと思います』
こう供述しています・・・
如何に彼にとって、幼少期の頃の脚の大やけどを他人に晒す事に、抵抗があったのか?それを晒せと言わんばかりに半ズボンを強制で着用させた両親を恨んでいたかが分かる回答だと思います。
とは言え被害者の東城瑠理香さんを身勝手にも、監禁し性〇隷にしたいという己の欲求から計画通りに行かないと感じた中での殺害、遺棄した事とは全く関係ない話ですが…
星島の両親も、もっと当時の星島の性格や内面を向き合って、普通に心配して相談に乗っていたりしていれば、こんな狂人にならず「両親を殺す」という発言も出なかったのかもしれません。
星島は就職を気に東京に上京してから2回しか両親と顔を合わせていなかったことからも、ここまでの大やけどに対するコンプレックスも当時の対応次第で恨みツラミとはならなかったのかもしれません。
でも彼にとっては火傷の跡を見る度に憎い両親の顔が浮かんできたわけですね。
相当歪んだ思考が長年の鬱積した半生の中でこびりついてしまったのでしょう。
それにしても、何の落ち度もない被害女性への身勝手な妄想で起こした事件を到底容認することはできません。
息子にここまでハッキリと「殺してやりたい」と言われた父親は今何を思うのでしょう・・・
もう少し息子の性格や性質に寄り添って考えて話を聞いてやる事が出来ていたとしたら・・・たらればを言っても仕方ありませんが、被害者女性の事を思うと思わざるを得ない悲惨な事件です。
その後、星島貴徳の懲役は無期懲役で確定されています。
おわりに
高校卒業後、事件までの期間15年もの期間があったにも関わらず両親と2度しか会わなかった星島貴徳の事件の背景には、生い立ちにある幼少期に負った脚の大やけどと、それを庇わなかった父親や母親への恨みから卑屈な思考となっていった星島貴徳の背景がありました。でもどれ程大きなコンプレックスがあろうと、それらをモノともせず、克服して、人生の伴侶なり恋人なりを見つける人は五万といます。星島貴徳の脚への生い立ちも悲惨とも言えますが行った犯行の動機には全くつながらず、被害者となった東城瑠理香さんのご冥福を祈るばかりです。
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