造田博の生い立ち~高校時の両親蒸発が精神破壊に池袋通り魔事件の闇

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造田博アイキャッチ

平成が終わろうとする中忘れられない惨事として
語られる池袋通り魔事件の犯人として既に死刑が
確定している造田博がいます。

造田の生い立ちを見ると金回りの良くなった両親の
ギャンブルによる散財、そして借金取りに追われて
からの失踪と過酷な環境で育ったことが伺えます。

優秀だった高校に入学した程の造田博の精神崩壊に
繋がったと言われる生い立ちと事件の詳細も迫って
いきたいと思います。

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造田博の池袋通り魔事件

1999年9月8日に東京の池袋で起きた通り魔事件は
死者2人死傷者6人を出した重大事件として今尚
語り継がれています。

今回紹介する造田博はこの池袋通り魔事件の犯人です。

連日多くの人々で賑わう大都市池袋で突然1人の男が
洋包丁と金づちを振り回し通行人を襲い始めます。

最初に目を付けたのは東急ハンズ入り口前付近を
歩いていた若い男女。

凶器を持った男が[ウォー!!]という奇声を挙げながら
突進してきたのに身の危険を感じた2人はサンシャインシティの
地下通路にあるエレベーターの方向まで追い掛けます。

その時丁度エレベーターで登ってきたのは住吉直さん
[当時71歳]と和子さん[当時66歳]でした。

目の前に現れた2人を見た造田は標的を切り替え
包丁を使い和子さんの左腹部を突き刺し驚いて
逃げ出そうとした直さんの頭には金づちを数回に
渡り振り下ろします。 

直さんは咄嗟に頭を抱えやり過ごそうとしますが
造田の凶行は止まりません。

頭が無理だと悟るや右手に狙いを定め突き刺すと
包丁の折れた刃先が右前腕部にめり込みます。

相手が倒れこんだのを確認した彼が次の標的を
探していると、凶器を持った男に辺りは騒然とし
大混乱になります。

彼が暴れまわっているのを知らない高橋勝利さん
[当時34歳]と真弥さん[当時29歳]は東急ハンズ
前にやって来ると前方から走り接近してくる造田に
気づきます。

彼を警戒した真弥さんが勝利さんのほうに寄ると
この時別の若い男性を追っていた彼は今度は真弥さんの
左腰部に包丁を突き刺します。

自分が危険な状態にいることを悟った彼女は痛みを
堪えながら東急ハンズのほうに逃げます。

この時夫である勝利さんは妻が刺されたことを
知りませんでしたが、彼女が走り出した方向に
向かい近くのパチンコ店に助けを求めました。

次々と通行人を襲った造田の犯行はそれでも止まらず
今度は池袋駅方面に歩いていた高校生達に襲い掛かります。

4人のうち3人を切りつけた後近くにいた通行人
2人にも怪我を負わせます。

そして池袋東口ロータリーまで来た時、騒ぎを
聞きつけた勇敢な複数の通行人によって取り
押さえられることになります。

造田博の生い立ち~家族と高校時代まで

罪のない沢山の人々を傷つけ死者をも出した造田の
生い立ちは一体どのようなものだったのでしょうか。

造田は1975年11月29日に岡山県倉敷市で大工の父親
被服工場で縫製[ほうせい]のミシン内職をする母親との
間で生まれました。

兄弟には4歳上に兄がおり4人家族の中流階級の平凡な
家庭だったようです。

造田はそれなりに余裕のある家庭で生まれましたが
決して資産家というわけではありませんでした。

ところがある時父親が祖父から相続した土地を売却した時
今までに手にしたこともない利益を得ます。

このことがきっかけで当初は真面目に働いていた
父親は仕事から離れていきます。

このままではいけないと思った母親が保険の外交員
になりますが、収入が増えてきたからなのか金銭感覚が
狂っていきます。

中学時代には両親共にギャンブルに明け暮れる日々を
送ることになっても彼は真面目に勉強し、地元の
進学校である県立倉敷高校に見事合格します。

ところが高校2年の時、浪費生活から離れられない両親は
借金をするようになり、返せないような大金を借りたが
ために借金取りに追われ自宅を空けることが多くなりました。

その借金の額は2000万とも4000万ともいわれています。

そのことが原因で折角、進学出来た高校を退学、両親が
行方不明になった後は職を転々とすることに・・・。

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造田博の家庭崩壊と両親蒸発

前述した通り造田の生まれ育った家庭は
当初は、それなりに裕福でした。

父親は腕の良い大工として評判があり、母親は
そんな彼と二人の息子を支える為に別の仕事を
コツコツとしていました。

そんな両親の姿を目にしてきた造田はまだこの
時点では自分も両親の力になりたい。

そういった気持ちが芽生えたはずです。

父親がおかしくなったのは倉敷市から児島郡灘崎町に
越してきた造田博が小学校高学年の時期だったと
言われています。

父親は兼業農家だった祖父の土地を相続した後
すぐに売却すると、約1000万から2000万もの
大金を手にします。

大金を目にした父親は仕事に精を出さず浪費生活に
移ります。

中流以上の家庭を築いた父親もこれほどの利益を
得たことはありませんでした。

また仕事に行ってもなかなか得られない大金に
働くことの意味が見出だせなくなったのかも
しれません。

そして働き者の母親も父親の後を追うように
ギャンブルにはまり出します。

ギャンブルの誘惑に負け仕事に情熱をかけることの
少なくなった両親は多少罪の意識があったのでしょうか?

通常の生活がままならなくなった造田博は、学生で
ありながら弁当屋でアルバイトとして働く彼に両親は
多少の食事代を渡しています。

しかしその翌年1993年11月にはとうとう博を追いて
出ていきます。

移り住む場所も告げずにいなくなった両親に
造田は戸惑います。

それに両親がいなくなっても自宅に来る借金取りは
いなくなりませんでした。

最後は食べるにも困窮して米びつのコメも無い
状態で彼は実家を追われる事になるのです。

多感だったであろう思春期に、元々地元進学校に入学
できる程の学力の高かった造田博の精神に限界がきたし
出したのはこの頃からでしょうか・・・

造田博はいつ壊れたのか?

造田の精神は両親が借金をし行方を眩ました時点では
まだそう酷い状況ではなかったと思います。

ただし両親は世の中で生きていく為の厳しさや
理不尽なこと、人間としてやってはいけないこと等
十分な教育をしていなかった可能性があります。

1994年1月行き場を無くした彼は、大学生として既に
実家を出て広島で自活して暮らしていた兄の元に身を
寄せます。

世の中の橋を上手く渡る兄に比べ、どの職場にも適応
出来ない造田は分かっているだけで14もの職場を転々
としています。

造田にはA子さんという小中学校時代の同級生がいました。

全く親しいわけでもない彼女に何度も手紙を出した上に
電話をかけたり直接自宅に押し掛けたこともあるそうです。

ストーカー紛いの行為を繰り返していたと言われています。

そしてこの同級生女性が留学していた時期に造田博も
どこからかこの情報を経てアメリカ留学をしています。

実質には1996年6月アメリカのポートランドに、かの女性を
追って留学している時期があるのですが、この時既に
日本領事館に保護されたとき、錯乱状態でまともに会話
できる状態ではなかったといわれています。

この時、ジャパニーズ・パブテイスト協会の援助によって
平静を取り戻したと言われるが、当時から造田博に
統合失調症を発症していたと診断されていたと言う。

帰国後直ぐの1996年11月にはスーパーで万引きをし
警察に取り押さえられた際、一本のナイフが見つかり
銃刀法違反で逮捕され罰金10万円を支払うことに
なります。

更には無賃乗車を繰り返しその度に兄が謝りに
行ったことも。

そして翌97年3月から4月にかけて日曜礼拝に
出掛けています。

何故彼が突然礼拝に通うようになったかは謎ですが
「アメリカ人やキリスト教徒は頑張っている」等と
発言していることからこの短期間で何らかの影響を
受けたのでしょう。

こうした奇行を行っていた彼はこの時点既に精神
が壊れていたものと思われます。

具体的にいつからと断定することは出来ませんが、恐らく
両親の散財と失踪し始めた高校生以降からに発端して
更なる、職場での複雑な人間関係が彼を凶行へと
走らせたのではないでしょうか。

造田博の現在と死刑執行は?

事件発生当時の1999年9月8日時点で僅か23歳だった
造田博の現在は、2007年4月19日に最高裁で上告を破棄
死刑を確定されています。

事件当時23歳だった造田も現在は43歳となっています。

死亡者2人、負傷者6人を出したこの平成の惨事
池袋通り魔事件を起こした造田博死刑因。

2019年現在、2009年に再審請求を行い2015年東京地裁
東京高裁ともに棄却、2017年現在最高裁係属中。

今も東京東京拘置所にその身を置くも死刑因となった
彼は廃人同然だと伝えられている。

1日を何もしゃべらず下を向いて過ごし声を発することは
ないと言う。

また全てにおいて放棄している彼は衛生面でも最悪の
状態でシャツも全く気が得ないから真っ黄色、トイレも
絶対流さない状態で排便するらしく、房は臭くて仕方
無い状態だとの事。

全くの廃人同然の状態に陥っていると言われている。

既に平成の時代も終わろうとする中、祖父からの
遺産相続で両親共にギャンブルに依存した成れの果て
に息子を捨てて失踪した両親。

1993年11月から7年後に起きたこの池袋通り魔事件を
知らないはずはないだろうが、次男の犯した罪を
知っても名乗りを上げる事も無くどこで何を想って
いるのでしょう。

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おわりに

彼の辿ってきた人生から考えると人は誰でも性格が豹変する可能性があることが分かります。それでもどこかで歯止めが効かなかったのか、家族が与える周囲の環境はそれだけ人間の精神に重要なものだと改めて感じました。造田博の不幸も去る事ながら、やはり彼の精神破壊によって全く罪も被害者が殺害、負傷された事にご冥福を祈るばかりです。


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