西山美香の生い立ち~家庭環境や兄弟は?冤罪事件までの半生と真実

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西山美香

滋賀県東近江市の湖東記念病院で、2003年に
起きた患者死亡事件で逮捕され殺人罪で懲役
12年の判決を受けた元看護助手西山美香さん(40)。

再審無罪が確定し現在国と県を相手取り
損害賠償を求めたことで注目の西山美香さんの
知的障害が利用された冤罪事件として話題です。

冤罪事件の被害にあった西山美香さんの
生い立ち、家庭環境や兄弟、その半生と
真実についてお伝えします。

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西山美香の冤罪事件とは

2003年5月22日、滋賀県の湖東記念病院に
入院していた植物状態の男性患者(当時72歳)
の人工呼吸器のチューブが外れ死亡。

この入院患者死亡によって当時勤務していた
2人の看護師と共に任意聴取された看護助手
西山美香(当時24歳)さん。

滋賀県警は人工呼吸器のチューブが外れた
ことを知らせるアラーム音を、当直看護師らが
聞き逃し窒息死した過失致死事件として捜査。

西山さんが事件から1年以上たった翌年7月

「職場での待遇への不満から、呼吸器のチューブをはずした。」

と自白して逮捕されます。

ところが目撃者はなく、西山さんは、その後
無罪を主張し証拠もなかったのですが、2007年
自白に信用性があるとし懲役12年が確定しました。

彼女の自白は密室での取り調べに際し、県警本部
から派遣された若い刑事に恋した結果誘導された
供述
によるものとされています。

また西山さんに軽度の知的障害があったことも
後に判明しています。

身に覚えのない殺人罪で逮捕され12年間服役し
2017年8月和歌山刑務所を満期出所。

西山さんは獄中から冤罪を訴え続け2度目の再審請求で
やっと裁判のやり直しが認められ、2020年3月事件性を
認める証拠不備として再審無罪となっていました。

西山美香の冤罪に刑事との色恋

自分とは関係のない殺人事件の犯人として
逮捕され12年もの間、刑務所で服役した
西山美香さんの冤罪には、当時密室で自白した
相手の刑事との色恋が原因でした。

彼女自身が何か可笑しいと気が付いて後に
告白した内容です。

「私が取り調べの刑事(山本誠刑事)のことを好きになって、気にいってもらおうと思ってどんどん嘘を言ってしまった。こんなことになるとは思わなかった。」
(週刊女性プライム:引用)

事件当時、恋人はいなかった西山さんですが、若い
担当刑事に対しアラームが鳴っていたことを認めると
彼が厳しい態度を一変させ、急に優しくなり次第に
魅かれていったのだといいます。

男性刑事は、

「殺人罪でも執行猶予で刑務所にはいらないでいいこともある。」

と話したり、混乱した西山さんが拘置所で
規則違反をすると

「私が処分を取り消してあげる。」

などと甘い言葉をかけすっかり信用して
自白に持ちこまれていったと思われます。

暴力的で怒鳴るような態度の取り調べから
入り、心が動いたとみると優しくしやっても
いないことを自白させるといった刑事の
おきまりの手段にのせられ、それを恋と
勘違いした西山さんの不運が悔やまれます。

と、いうのが事の顛末のようですが、それに
しても驚くのは西山美香さん自身と会話をすれば
感じただろう彼女の障害を利用したとも取れる県警
刑事の飴と鞭かの如くの巧な事情聴取のやり取りに
あると言えるでしょう。

よもや、遊びではあるまい、この供述によって
彼女がその後12年間もの長きに渡り無罪にも
関わらず刑務所暮らしをしたのですから全く
笑えない話で警察のモラルを疑う事件と言える
でしょう。

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西山美香の生い立ち~生まれ付きの障害

西山美香さんは滋賀県長浜市の農業学校を
卒業後、ある病院で勤務していましたが、
湖東記念病院に移り半年ほどで事件に遭遇
しています。

西山さんには生まれつき発達障害があり、
あれこれ責め立てられるとパニックを起こし
自暴自棄になることもあったとか。

服役中の検査では、相手に迎合してしまう
性格だと判定され知的障害も認められています。

出所後に明らかとなった中には彼女は文字の
カウントも20までしか数えられないと告白
しています。

それほどの状態の彼女を相手に何故強引に
罪を認めさせる行為をしたのか到底県警の
担当警部の行為は許される行為ではありません。

取り調べでの刑事からの厳しい態度には
耐えがたい苦痛があったことでしょうし
情緒不安定に、なりやすい性質が思わぬ
自白に結びついたともいえます。

西山美香の生い立ち~家庭環境と兄弟は

西山美香さんは父・輝夫さん(75)と母・令子さん(67)
に西山さんは獄中から無罪を主張するため350通を超える
手紙を書いたといわれています。

両親も彼女が出所するまで12年もの間毎月娘との
面会で刑務所を訪れたそうです。

西山さんには上に2人の兄がいて、彼らは国立大学に
行き勉強もよくできたことから親にも比べられ
コンプレックスがあったといいます。

両親も兄らの学費などにお金がかかり家計のため
忙しく働き、美香さんのほうにあまり気をかける
ことがなかったようです。

西山さんの発達障害もあってか彼女には幼少時から
友人も少なく、人間関係を作るのが苦手なほうで、
父親も

「(美香さんが)勤めだしてからは、お金をあげたりして、友達をつくっていたみたいですね。」

と話しており、彼女がなんとか人とつながる
方法を模索していたことがわかります。

よくできる兄らの話を刑事に話すと

「お兄さんと同じように賢いところあるよ。」

と言われてうれしくなってしまったと後に
告白していますが、彼女が話すことをしっかり
受け止めてくれる存在が取り調べでの刑事に
しかなかったことも事件の一因といえるでしょう。

西山美香が看護婦になれた訳

西山美香さんの知能は9歳から12歳位であり
知的障害があると判明しています。

そこで不思議なのが、一般的に考えて彼女の
ような障害ある人が看護師になれるのかという
疑問が浮上します。

一般的には軽度の知的障害があるからといって
医療従事者から排除されることはなく、看護助手
として直接の医療行為ではなく身の回りの世話や
清掃をすることは多いようです。

彼女には注意欠陥や衝動性が認められる、注意欠陥
多動症(ADHD)
や、特定の物事への強いこだわりを
示す自閉スペクトラム症(ASD)の強い傾向が認められた
と報告されています。(MATOMEDIA)

ただ西山美香さんはある程度の知的レベルも、あるため
周囲の人と区別がつきにくく、普通だと思われてしまう
傾向があり、知的障害がある事を気づかれにくいため
日常生活に支障をきたしやすいのだそうです。

刑事からいわれるまま、信じ込んでしまいやすい
性質があったとはいえ、逮捕され、せっかくついた
仕事も奪われ暗黒の12年であったと想像できます。

西山さんは

「病院で人工呼吸器を付けている患者さんを見れば、当時のことを思い出して落ち込んでしまう」

とし、2017年の出所後は

「看護助手をすることはできない。」

と述べています。

ですがひとの役に立ちたい、人を助けられるように
なりたいという思いから

「介護の仕事をしたいと思っている。」
(「ABEMAプライム」:引用)と語っており
これからの人生に期待を寄せています。

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西山美香さんの冤罪との闘い

12年もの長き間理不尽な冤罪によって服役を
務める事となった西山美香さんは再審無罪が
確定しています。

当然彼女はその後、国と県を相手に国家賠償
責任として4300万円の損害賠償を求めて大津
地裁に提訴しています。

彼女自身が知的障害である事とそうした彼女
の判断を見越して年頃の女性の恋愛感情を利用
した調書のやり取りと供述に引き出しの為12年もの
間塀の中での生活を強いられたのです。

正直4300万円は安いくらいだと思いますが…

人がした行為とはいえあまりに無慈悲な判断
によって冤罪となったと考えるだけでその罪が
如何に重いのか、今後の大津地裁の采配が今後も
注目されるでしょう。

おわりに

冤罪事件で12年服役し話題になった西山美香さんですが、彼女は元々発達障害など軽度の知的障害を持ち、よくできる兄らに絶えず劣等感を持ちながら育つ複雑な家庭環境があったことがわかります。
取り調べを担当した若い刑事の優しい態度に魅かれ自白誘導に乗ってしまったことで人生の歯車が大きく崩れ、希望に満ちた日々を送れず年を経てしまったわけですがやっと無罪が確定し今後の前向きな人生が言葉にも感じられます。
同様な冤罪で苦しむ人々のために闘う姿勢を見せる西山さんの動きをこれからも注視したいと思います。


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