土屋和也の生い立ち~前橋市高齢者連続殺人事件死刑因の母親の罪

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土屋和也アイキャッチ

前橋市高齢者連続殺人事件で死刑判決を受けた土屋和也死刑囚。

当時26歳の若さで、強盗目的ながら執拗で残虐な殺人事件として話題になり2020年に死刑が確定しています。

今は32歳となった土屋死刑囚の手記や母親の告白などが注目され、彼の波乱の施設育ちの生い立ちや、育児放棄した母親とのいびつな関係が話題になっています。

土屋和也死刑囚の生い立ちやその母親の与えた罪についてお伝えします。

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前橋市高齢者連続殺人事件

前橋市高齢者連続殺人事件とは、2014年11月群馬県前橋市で当時26歳の土屋和也死刑囚が高齢者1名、また同年12月には高齢者夫婦を殺傷した強盗殺人事件です。

初め殺害したのは93歳の女性で女性宅に侵入しバールで殴り包丁で刺しており、現金7000円を奪っています。

その一ヵ月後には81歳の男性宅に侵入し男性を包丁で殺害、トイレから出てきた80歳の妻も切り付け重傷をおわせましたが、盗んだのはリンゴ2個だけであったといいます。

裁判は1審・2審ともに死刑判決、最高裁に上告するも2020年9月8日、死刑が確定しています。

土屋和也の事件の動機と凶暴性

前橋市の民家で起きた土屋和也死刑囚の連続殺人事件の動機と凶暴性が当時、話題となりました。

土屋和也死刑囚は警察での取り調べで「家に入ったら人がいたので、刺した。」「借金があり生活に困っていた」などとその動機を語っています。

彼は消費者金融に百数十万の借金を抱えており、「金と食料品が目的」だったとか。

無抵抗な高齢者2人を強盗目的で殺害し、一人に重傷を負わせていますが金目当てと、その残忍な犯行、現場にわざわざ血まみれのリンゴを残すなど不可解な事件ともいわれていました。

男性宅への侵入口となったといわれる割られた出窓がある部屋には、芯の部分まで食べきったり、かじったりした状態のリンゴが複数残されていたといいます。

そして「金を出せ。」と金品要求したり脅したりする間もなく、即座に相手を襲っており犠牲者の身体には執拗な刺し傷が残っていたそうです。

場当たり的な犯行とはいえ、その一瞬の躊躇もなく何度も殺傷して死に至らしめる行為を平然と犯した土屋和也の精神状態はおよそ普通とは思えない程の残忍な犯行だったと言えるでしょう。

土屋和也の生い立ち~4歳での施設生活

土屋和也生い立ち
土屋和也死刑囚は栃木県の山間部で父母の間に生まれ、年子の姉のほか父親の連れ子(男児)もいたといいます。

母親の聖子は当時21歳で父親の浮気と暴力が原因で約2年で離婚し、土屋和也と姉を引き連れ子供2人と水商売の寮で暮らしたといわれています。

離婚した父親がパチンコざんまいで定職もなく母から金をせびるなどし、子育てに限界を感じたわけですが、母親はその後再婚、理想の平穏な家庭を築きました。

しかしこれも離婚し再び水商売に戻り育児を人に任せて働くようになります。

風俗店で忙しく働く母親は結局子供2人の面倒を見きれず、多額の借金もあり経済的に困窮し、土屋死刑囚が4歳の時、児童養護施設に預けることにし、彼は15歳まで施設生活を送ったそうです。

まともに働く事も出来ず家庭内暴力を振るう父親に、対する母親も子供らを育てる為とは言え風俗店で勤務しては退廃的な生活を繰り返し子育てに関しては、ほぼ育児放棄状態だったようです。

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土屋和也の生い立ち~施設で受けた壮絶イジメ

土屋死刑囚は幼少期に施設に預けられてから、施設から通園、通学をしますが、小学校に入った頃壮絶ないじめにあったといいます。

同じ施設の生徒からのいじめで、物を隠されることから始まり暴力になっていったとか。

土屋死刑囚自身が面会や手記でも施設での、いじめについては1度も語らなかったというほどつらい思い出があるようです。

彼は施設でも学校でも、いじめられ、我慢が限界になると窓ガラスを割ったり物にあたり、施設から抜け出したりしたようです。

周囲にも理解してもらえず絶望にあり、人との関わりを避けていくようになり、中学でも所属する野球部でのいじめにあい休部、県外の福島の高校に入り祖父母と伯母との4人暮らしをしますが伯母からも食事を抜かれるなど嫌がらせがあったそうです。

人格形成がなされるだろう幼少期から思春期にかけての児童養護施設での孤独な生活と、そこでの更なる壮絶なイジメ、誰にも寄り添えず独り孤立するしかなかった土屋和也が人として、およそまともな精神状態で成長するのに適した環境だったとは言えない状況で育ちます。

土屋和也の生い立ち~母親からの育児放棄

離婚後、母親はしばらく風俗店で働いており、子供の面倒は義母や近所の人が、みるなどし育児放棄状態だったといいます。
(週刊女性プライム:引用)

また風俗の仕事をしていた母親がある時から、うつ状態にあり精神科で投薬を受けていたと言われており、育児もままならない環境だったといえます。
(エキサイトニュース:引用)

ですが土屋死刑囚には幼少期に家族3人で、遊園地に遊びに行ったときの手記があり、兄弟でお菓子に夢中になっているところを母親がカメラで写真を撮ってくれた、などといった楽しい思い出が綴られており、この母への特別な愛情があったとされています。
(文春オンライン:引用)

土屋死刑囚は高校を卒業し福島で塗装業の、仕事につきますが人付き合いが苦手で慣れず7か月でクビになり、頼ったのが群馬県内にいた母親であったといいます。

1週間だけそこに身を寄せますが、既に母親には新たな同棲相手があり、自分の居場所を見つける事ができず結局は、そこを逃げ出してしまいます。

そして彼は生活保護を受け群馬県内で、ラーメン屋のバイトで生活をたてることができ、母親の家の近くで交流も重ね幸せであったのですが、また母親は親の介護を理由に福島の実家に行き連絡が途絶えてしまいます。

離婚や施設育ちで親子の関係が断たれ、施設を出て自立し、やはり頼った母親からまた連絡が途絶え、育児放棄で母の愛情を知らずにいた土屋死刑囚のわずかに抱いた希望が、うちのめされたのはいうまでもありません。

要所、要所で、行き場を無くしながらも、やっぱり唯一無二の存在として母親を頼った土屋和也死刑因。

一度でも真摯に息子を受け入れて、迎えいれ、相談に乗り精神的に支える姿勢を母親が見せていたとしたら、連続殺人事件など起こさなかったのではないか、と思えて仕方ありません。

土屋和也死刑因の人物像

土屋死刑囚の人物像については大人しく目立たない印象がみられるようです。

彼は壮絶な、いじめの時期の影響から、高校卒業後現実と向き合えず、携帯電話の課金ゲームにはまってしまい、ゲームの世界で優越感を得て自分の存在価値を見つけたといえます。

金目当ての強盗殺人への入り口になったともいえ、借金をしてでもゲームに費やすことに快感を感じていました。

また土屋和也死刑囚の人物像については前橋市内のラーメン屋の店主によると、「ほとんどしゃべらず、コミュニケーション下手。怒られたりすると、ブツブツ言って、仕事がいっぱいいっぱいになるとパニックになって皿を割ることもあった。」ようです。

彼は人と話すのが猛烈に苦手で発達障害と認定されているといいます。
(文春オンライン:引用)

言葉でというよりは、まず態度や行動にでてしまうところは、この事件で即座に人を殺める姿にかさなるものを感じます。

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土屋和也の母親の罪

土屋和也死刑囚は両親への憎悪の念が、ずっとあったといいますが、いい思い出は残っており頼れる唯一の人が母親だったといえます。

ですが、母親から長く離れて育ち、社会に出てこれからという時にも母が側からいなくなり、仕事も転々としやがて無職となり、生活にも困窮し「金がなくガス、水道、と止まり、料金未納でスマホも通話不可能になりました。日々食うものに困る状態になっていました。」と手記で綴っています。
(文春オンライン:引用)

「希望の無い絶望のうちにいるのだ俺は…と実感しました」とも述懐し、飢えをしのぐための現金7000円とリンゴ2個と自身の全人生をひきかえにしてしまったのはどこか哀れな気もします。

土屋死刑囚は母親には事件後も、何度も手紙を書いたといいますが、彼女は返信もせず、ほとんど面会もしなかったといいます。

土屋和也死刑囚にとって、母親の離婚や施設入所が人生を変えてしまったことは確かで、彼女が彼をきちんと見守ってやっていたらどんなに彼は救われたかしれません。彼女は高齢者施設支援関係の仕事をしなから事件のことは、なるべく隠し暮らしているそうです。

殺人の罪は消えませんが、惨憺たる家庭環境の中でただ愛情が欲しかった子供を追いつめた母親の罪も同時に大きなものだったといえるでしょう。

おわりに

土屋和也死刑因の犯した罪は決して軽くはなく死刑に値する事件だと想いつつも、その背景には、やっぱり土屋和也死刑因の育った背景や一番の肉親として最後まで、きっと現在も心の拠りどころとする母親の責任はあまりに重い、と言えるでしょう。
子供は親を選ぶことはできません。夫との離婚は仕方がなかったにしても風俗の仕事も食べる為だったにしても、その後の新たな異性との出会いも運命だったとしても、その都度息子である土屋和也が頼ってきた時に「いつでも帰っておいで」「いつでも助けてあげる」と母親がそう言って受け入れてくれたならば決して起きなかっただろう事件なのでは、と思えて仕方ありません。
事件そのものより、それを起こした人物の生い立ちを形成した人間がいると言う罪も深く考える問題なのだと思えて仕方ありません。


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