今だ治まる気配の無いコロナが世界中に拡散された去年の2020年2月に起きた愛知県稲沢市死傷事件の容疑者林寿満氏(31歳)。
1人暮らしのマンションを訪ねた母親と交際関係にあった男性を殺害した事で逮捕され実刑判決を受けた林寿満の生い立ちや母親への無残な仕打ちや引き籠りと言われていた林寿満容疑者の人物評なども同時に追ってみようと思います。
林寿満の稲沢市死傷事件
2020年2月1日の夜、愛知県稲沢市のマンションに住む容疑者、林寿満(30歳)の元を訪ねてきた母親(48歳)とその恋人佐野義人(52歳)さんを刺殺、母親は腹や顔を刺された状態で重症。
恋人関係だった佐野義人さんは左胸を刺されて死亡となり2月3日に殺人容疑として逮捕されています。
刺殺から1時間後に病院に搬送された佐野義人氏の死因は出血性ショック死だったそうです。
母親の恋人関係だった佐野義人さんを殺害し実母である母親を瀕死の状態に包丁で刺した事件で殺人事件として逮捕された林寿満容疑者は2021年6月11日懲役17年の実刑として判決を言い渡されました。
林寿満の殺害理由きっかけ
事件当日同じマンション住人の証言によると、その夜8時35分頃、「外でもめている声が聞こえ刺しているのが見える」とマンション住人が警察に110番通報をしていたそうです。
現場に駆け付けた警察官によると、その現場は想像を絶する光景だったようで、おびただしい血の量が流れ出ていて相当な勢いと何カ所にもよる刺殺によって被害者が刺された事が分かる程の壮絶な現場だったと言います。
1人暮らしをする林寿満の家に訪れた母親とその恋人に、何故そこまでの強行に至ったのか殺害理由が気になります。
そこで調べたところ、林寿満はこの2020年2月1日より1年ほど前から仕事をい辞めて無職の引き籠り状態だったようです。
その事で2人に問いただされてカッとなりやった、と警察での事情聴取では答えていたと言います。
当然成人した30歳にもなる息子が1年もの間無職で引き籠り状態にある事は、健全だとは言い難い状態です。
本人も気にはしていたのでしょうが、急な母親とその恋人である男性の、そうしたお説教に頭に血が上ったのか、それとも1年もの間引き籠りで居る以上、多少その状態で精神が病んでいたのか、どちらにしろ訪ねてきた母親とその恋人の急な説教にブチ切れて犯行に及んだのが殺害してしまった理由のようです。
短絡的とはいえ、それ以前にも、もしかしたら2人に想う所があったのでしょうか…
林寿満の生い立ち~引き籠り少年になるまで
林寿満の生い立ちを追ってみましょう。
事件当時の2020年30歳だった林寿満氏は2021年現在31歳となっています。
事件当時48歳だった母親は49歳に、この親子、年齢が近いことが分かると思いますが母親が18歳の時の子供のようです。
18歳と言う若い年齢で息子である寿満氏を出産した当時は一宮市の公営住宅で育ったそうです。
兄弟は居なく、出産当時には父親揃っての3人家族だったようですが、寿満氏が小学校に上がる頃には両親が離婚したようで、離婚と同時に一宮の公営住宅から10分程のマンションに引っ越し、その後は母子家庭で育ったようです。
子供時代の彼は同級生の印象によると
背が高く細くて大人しかった
浅黒い自黒だったようで足は速かった印象
目立つタイプではなかった
将棋クラブに入っていた
卒業文集の寿満氏の言葉で本人評があるようです。
『オレは頭が悪いし、運動することくらいしか』
『オレの夢はイチロー選手みたいな選手になること』とつづっていたようです。
とは言え女子にも人気があるタイプではなく、あくまで目立つタイプではなかった印象だそうです。
そしてこの当時から、やや引き籠りだったのか不登校だったような気配がするのは、卒業文集に本人の写真が無かった事。
コメントはあっても写真が無くこの頃から不登校気味だったのでは~と言われているようです。
林寿満が母親の顔を滅多刺しで重症
事件当時30歳にして48歳の若い母親を持つ容疑者の林寿満氏ですが、結果的に死亡してしまった母親の恋人佐野義人氏を致命傷である程の刺殺により死亡させるほどの強行していますが母親も顔初め身体にも重症を負わせるほどの刺し傷がありました。
当然母親より佐野義人さんの方が酷い刺し傷だったようですが母親も命こそ助かったもののかなりの重症だったそうです。
その中でも顔にも刺し傷が残る程刺された跡があったようです。
命に別状は無くても48歳にして、まだまだ若く美しい母親の顔に傷をつけるだなんて、ちょっとくらい気に入らない事を言われたにしても顔を指すくらいなので何か他に気に入らない事でもあったのでしょうか。
林寿満の逆キレは母親と男の不倫関係だった
少し調べたところ、この一番の被害者となった佐野義人さんには実は妻子ある人物だった事が明らかになっています。
母親と佐野義人さんはトヨタ系列の会社に所属していて、職場で知り合って不倫関係になっていたと言われています。
佐野義人さんの家庭には嫁と子供が3人いる事が分かっているので、もしかしたら大切な母親を取られてしまった腹いせもあったのではとも思えなくありませんね。
被害者となった佐野さんは事件現場から10キロほどの津島市市に一軒家で暮らす5人家族の大黒柱でした。
近所の人の評判も悪くなく夫婦仲も良い印象だったと言われるので、もしかしたら今回の林寿満さんの母親との不倫関係には全く気が付いてなかった可能性もあります。
上は長男で成人しており下には長女に次女がおり次女はまだ十代で学生だと言われているだけに、父親の不貞関係と共に急な事件に巻き込まれて死亡してしまった事を考えるととても気の毒ですね。
とは言え容疑者の林寿満からすると、また別の見方で自分の母親と不倫関係の癖に説教される筋合いが無いと考えていた可能性も否定できません。
このマンションも佐野義人さんが借りて家賃である3DK42,000円も佐野義人さんが支払い名義も佐野さん名義だったと言います。
ただその後は滞納も続いていたそうです。
林寿満氏からしたら不倫の分際で父親面して何で自分が説教されなくちゃイケないんだ、と言う想いもあったのでしょう。
家賃を支払っていたら、いつまでも働かない林寿満に説教の一つでも言いたくなるのも納得できますし、とはいえ刺殺していい理由など一つもある訳がありませんが、林寿満容疑者にも、溜まりに溜まった母親と佐野義人さんへの不満があったのかもしれませんね。
1年たって17年の実刑を受けた一人息子の林寿満氏を49歳となった母親は何を想っているのでしょう。
おわりに
今回の悲惨な事件の背景には幼少期からの林寿満容疑者の屈折した闇があったのかもしれませんが1年ほどの引き籠りと若い母親の不倫相手を執拗に刺殺した理由を考えると、複雑な母親への想いもあったような気がして仕方ありません。
その母親も瀕死の状態で顔にも傷がある重症だったそうです。懲役17年の判決となった息子林寿満氏を今後どう母親として向き合っていくのか被害者となった佐野義人さんのご冥福を祈りつつ今後の親子の残された人生もまた波乱の人生の幕開けだなと思わざる得ない事件かと思います。
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