2021年6月21日、千葉県の竹林で中込愛美さん(19)が刺殺されていた事件で逮捕された夏見翔太(23)ですが、彼の実家が地元で有名な寺であることが判明し大きな話題となっています。
一連のメディアでの報道では、夏見翔太の父親が寺の僧侶を務めており、その生い立ちに複雑な家族構成があったことも注目されています。
夏見翔太の生い立ち、実家は寺で複雑な家族構成、同級生の伝える夏見の恐怖の人物像についてお伝えします。
夏見翔太の千葉袖ケ浦19歳女性刺殺事件とは
横浜市のカラオケ店アルバイト夏見翔太(当時23歳)は2021年5月、千葉県袖ケ浦市内の竹林で美容師見習いの中込愛美(あみ)さん(当時19歳)を刺殺し殺害した容疑で、同年6月21日に逮捕されました。
5月7日の朝に中込さんが行方不明となり、同月12日夜自宅から約450m離れた竹林の中で刺殺体と化した遺体が発見されていました。
中込さんの大腿部には深さ10センチ以上の刺し傷1か所あり、死因は出血性ショック死と見られています。
夏見翔太は、SNSを通じて中込さんと出会い、相談に乗るなどメッセージのやり取りをする中で5月7日、彼女に初めて直接会ったといわれています。
SNSで自殺願望をほのめかす投稿をした中込さんに、会う前に「殺してあげますよ」というメッセージを送っていたともいいます。
夏見翔太はこの事件の翌日5月8日に、SNSで知り合った18歳未満の少女と横浜市内のトイレ内で性交した罪で6月上旬に神奈川県警に逮捕されており、捜査班が中込さんのスマートフォンや防犯カメラを解析したところ彼が容疑者として浮かび、逮捕に至りました。
夏見の自宅から血液のついた包丁が押収されていますが、彼は中込さん殺害の動機を明らかにしておらず、刺したことは認めつつも殺意は否定しているということです。
夏見翔太の生い立ち~実家は有名な寺
夏見翔太の家族について、その父親と祖父は有名な寺院の僧侶だと複数の週刊誌で明らかになっています。
週刊女性(2020年7月13日号)でも実家について小学生からの同級生の証言が紹介されています。
「(夏見は)人当たりもよく、礼儀正しいやつでした。実家は地元で有名なお寺で、父親は僧侶」
また、夏見の祖父は横浜港北地区にある寺の住職を過去に務め、神奈川教区長に選ばれたことも、あったというから驚きです。
実家は400年近い歴史をもつ有名な寺で、敷地も広く檀家の数もトップクラスの名家だったことがわかっています。
夏見が地域でも有名な寺を実家に持つという意外な生い立ちにはびっくりですね。
夏見翔太の生い立ち~複雑家族構成
夏見翔太の両親は再婚同士で、互いに連れ子がいたといい、血のつながっていない兄弟も複数いたといいます。
夏見翔太は父母どちらの子かは不明ですが、5人兄弟の末っ子だったということです。
夏美は、生まれは複雑な家族構成であったようですが、彼の生まれ育った自宅は「車二台もある庭付きの一戸建て」で、父親と祖父も有力な僧侶だったという裕福な家庭にあったようです。
彼は地元の公立高校を卒業し、都内の私立大学に進学(実家を継ぐため私立の仏教系大)し、翌年夏には中退していたといわれています。
友人も少なく、「自分の居場所がない」と話していたとか。
「あまり僧侶になりたくなさそうな様子だった」(大学の知人)ともいわれています。
その後夏見は、パン屋に正社員として就職するのですが「職場で怒られた」といい半年で退職、昨年の年明けには、でかけたまま音信不通となったこともあり、心配する父に「消えてしまいたい」とLINEしてきたことも。
複雑な家族構成やどこか不安定な精神状態の先に、この刺殺事件が起こったといえそうです。
夏見翔太の父親の評判
夏見の父親(52歳)を含む、祖父の3人の息子全員僧侶となっており、現在実家の寺は夏見の叔父が継いでいるとか。
夏見翔太の父親は三男で宗派の青年会の役員も務めていたともいわれています。(文春オンライン:引用)
夏見の自宅は横浜市緑区寺山町と逮捕当時報道されたようですが、その実家の寺についてどこかは不明なようで、父親の名前や詳細はでていません。
事件直後、夏見は父親と二人暮らしであったようですが、名寺の僧侶であった父親のもとでそれなりに跡を継いでいこうとして仏教系大学に通いながらも、順調にその道を歩めなかったことが彼の運命を狂わせたように思われます。
夏見は大学に馴染めず居場所をなくしており、心配した父親は心のよりどころになれば、と心理学の本を彼に数冊渡したそうです。
夕食時などに「SNSで知り合った人の悩みを聞いている」と話す夏見の自宅には、彼に感謝を述べる手紙も複数回届いたといいます。
このようなSNSでの女性とのやり取りに喜びを見出した夏見はさらに女性への関心を高め、事件の引き金となってしまったといえます
今回の事件後、逮捕された息子夏見翔太に対して父親は取材に「帰るところを残してあげたい」と被害者に対しての言葉より容疑者となった息子の出所後の帰る場所を案じた発言に驚いた方も多かったのではないでしょうか。
また夏見翔太の祖父母らも事件後の取材で孫の人となりを「優しい子だった…信じられない」と心境を吐露しています。
周囲の身内でも分からない二面性があったのか大人や家族の前では必至に普通を装っていたのか、事件を想像させる人物像とは違う好青年だと思われていたようです。
夏見翔太の同級生評判
小学校時代からの同級生の証言によると、夏見翔太にはメンヘラ気質なところがあったと言います。
「メンヘラ気質なところがありました。“消えてしまいたい”自分はどうしようもない人間だ“と自分を責めるようなことを話してました。」(引用:女性自身)
彼は家庭環境についても愚痴ばかりで、思いつめてよく家出をしていたとか。
他にも夏見翔太は小学生の頃から「描写がグロテスクな本やマンガ」を集めており、「ひぐらしのなく頃に」という猟奇殺人などを扱った大人向けのホラーゲームにもはまっていたといわれています。
夏見は中学時代は放送委員として活動し、「特に目立つわけでは無いが、明るく元気なタイプ」で」フレンドリーだが、友人関係は広く浅くみたいな子」「気分屋でふらふらと芯がない」(文春オンライン:引用)と評されています。
再婚同士の家庭、つながりのない兄弟、名寺としての名声の影に自身の居場所が見えなくなった不安定な夏見翔太の姿は学生時代にもどことなく現れていたといえるでしょう。
夏見は取り調べで「心理カウンセラーの勉強をしており、人の役に立ちたかった」と話しており、この事件で中込さんへの殺意は否認すると言う理解しがたい展開は恐怖としか言いようがありません。
おわりに
数日前にSNSで知り合い、事件当日が初対面だった中込愛美さんを殺害した夏見翔太の生い立ちは、実家が有名な寺で、祖父や父親が僧侶という恵まれた家庭に育ったことがわかっています。
夏見は再婚同士の親を持ち、血縁関係のない兄弟がいるという複雑な家庭環境と、小学校からのメンヘラ気質やホラーゲーム好きが伝わっています。重職にある父親との暮らしの中で、心はどこか満たされず、SNSでみせた自称カウンセラーの自分にのめり込んでいったと思われます。
女性の自殺願望につけいり、なぜよい生き方に導くことをせず殺害したのか詳細の解明が望まれます。
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