2016年我が子をウサギケージに監禁し、窒息死に至らしめ逮捕された皆川忍・朋美夫婦の残忍な事件に世間は震撼しましたが、その夫婦の母親の生い立ちにも注目が集まっています。
皆川忍や朋美の母親は養護施設育ちであり、育児放棄、虐待などをするモンスターマザーといわれており、皆川夫婦もまさに同様の人生を送っていたと思われます。
皆川忍と朋美の母親と生い立ち、ウサギケージ監禁事件の真実についてお伝えします。
皆川忍と朋美の男児ウサギ用ケージ監禁事件
2013年3月に東京都足立区入谷で起きた「足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件」。
皆川忍・朋美夫婦は当時3歳の次男玲空斗くんを「いう事をきかないから」という理由で「ウサギ用ケージ」に3ヵ月監禁し、口にタオルをまいて窒息死させ遺体を遺棄し逮捕さました。また、次女にも犬用の首輪をつけ、自由に歩き回れないようにしていました。
救急車を呼べば虐待がばれると思った夫婦2人は、窒息死した次男をオムツの段ボールでつくったお棺にいれ、「自然が好きだった」という理由で山梨の山中に埋めることにしたといいますが、後に「荒川に流した」という証言(朋美)が出ています。
無慈悲にも実の両親に殺害され破棄された当時3歳だった玲空斗君の亡骸は現在も見つかっておりません。
皆川忍の母親と生い立ち
事件の夫、皆川忍(30)は、朋美の夫で4児の父親です。
忍は朋美と結婚後、運送会社で派遣社員として働きますが、給料だけでの暮らしは苦しく、やがて万引きや詐欺に走っていったようです。
男児を死亡させた残忍な事件の裏で、忍の母親と彼の生い立ちとの関係にも注目が集まっています。
忍の母親は児童養護施設で育ち、「モンスター」と呼ばれていたとか。
彼女は中学卒業後、水商売につき夫との間に5人の子をもうけ、その長男が皆川忍でした。
母親は子育てを放棄しソープランドなどの水商売に明け暮れたため、忍は乳児院に入ることになり、下の妹らも出生前から乳児院に予約され、家庭を知らずに育っていました。(バズニュース速報:引用)
中学を卒業した忍は実の母親に引き取られますが、家事もしないで帰ってこないことが多い母親に振り回され、他人を信頼できない人間となったようです。
人付き合いも狭まり、忍が20歳になっても、かつていた児童養護施設の小学生と遊ぶなどいびつな人間関係が続き、転職(ホスト、運送屋など)も多かったといいます。
皆川朋美の母親と生い立ち
一方で忍の妻であり被害者男児の母である皆川朋美(27)は、忍の妻で4児の母親で、忍と知り合い一か月もたたない内に同棲、以後毎年のように子供をもうけていました。
長女はじめ、2008年には長男、2009年には事件の被害者である次男・玲空斗君、2010年には次女が生まれています。
朋美のほうも、その母親と生い立ちが明らかになっており波乱に満ちていたようです。
朋美の母親は中学卒業後ホステスになり、ホストとの間に未婚のまま子供を産んでおりその長女が朋美だったといいます。
母親はその後長男を産み、籍を入れますが、離婚。彼女は別の男性と再婚し、さらに3人の子供をもうけます。
朋美の母親も近隣住民と、いさかいを起こしては逃げ、引っ越すモンスターマザーだったとか。
朋美が中学卒業までに5回も引っ越しするなどし、彼女も気ままで身勝手な母親に翻弄されて生きてきました。
再婚後もホストクラブに通う母親の影響か、朋美も卒業後は水商売の道に入り、客との間にできた子を未婚で産み、養育費250万円を手にしています。
第1子を産んだ後に、朋美は母親に連れられ竹の塚のホストクラブに遊びに行き、そこでホストをしていた忍と出会い、7年間で7人もの子供を出産することになります。
朋美は生活保護の支給をよいことに再就職せず、密室で暮らし月40万円を超える支給額で暮らしていたそうです。
流されるままに生き、計画性もなく子供を産むという朋美の人生は、彼女の母親そのものだったといえるでしょう。
皆川忍と明美の男児死亡後の驚愕の生活ぶり
およそ2歳の我が子をペット用のケージに監禁するという残忍さで死亡させた皆川夫婦ですが、死亡後の驚愕の生活ぶりも話題になっています。
男児を死亡させた翌日、なんと夫婦は家族で東京ディズニーランドへ遊びに行き、その約1週間後には子供を出産したというのです。
夫婦が一人子供を死なせたことに全く罪の意識がなく、虐待しているという認識がなかったことに話題が集まりました。
2人は子供を監禁しながらも堂々と「子供を愛していた」と語っており、監禁もうるさいからあたりまえのしつけという認識で警察の事情調書を受けていたと言うから驚きます。
夫婦の部屋はゴミだらけで、幼い子供に加え、10匹を超える犬を飼っては死なすも日常で、彼らは被害者となった幼い次男の散らかし癖や言葉の遅れに困りながらも鎮める方法がわからなかった、と主張しているようです。
虐待親のもとでの生い立ちの複雑さは尾をひき、子供への愛情のかけ方を知らなかった2人の歩んだ道は、もはや必然だったといえるでしょう。
皆川忍と明美は知的障害者か?
子供をケージに閉じ込めタオルで猿ぐつわをしたり、次男の遺体を段ボールにつめ「大好きだった自然」に埋めようとするなどその異常な行動から、2人は知的障害者かという噂もあります。
母親の朋美は統合失調症で通院していたという情報も見えています。
その一方で皆川夫婦は夫婦なりに玲空斗君の育児に悩み、明美の母親や妹らにたびたび「話を理解しない」「言うことを聞かない」などと愚痴をこぼしていたといいます。
当時2歳だった次女の玲花ちゃんまでも玲空斗君と一緒になって家の中を散らかすようになったことから悩みが深刻化。
2人は食用油を床にぶちまけ、きょうだいのぶんの食べ物まで勝手に口に入れるなどし、どうにもならない状況に。
夫婦は当時3歳の玲空斗君と2歳の玲花ちゃんの件を行政に相談しており、朋美は、問診の際にこんな話もしています。
「玲空斗があまりしゃべれないんで困ってます。2語以上つづけて話ができなくて、家でも何でもかんでも散らかして、注意してもぜんぜん聞かないんです」 (文春オンライン:引用)
行政側は、担当者により発達の程度などをみる心理面接などを行おうとしますが、結局朋美は拒否し帰ってしまい、連絡が途絶えてしまったといいます。
その場で、担当者による心理面接がはじまる。ところが、朋美が途中でいきなり中止するよう求めた。
「今から長女を学校に迎えに行かなきゃならないんです! なので、また今度にしてください」 そして玲空斗君をつれて帰宅し、そのまま担当者との連絡を絶ってしまったといいます。
想像での範囲内ですが朋美も忍も、およそまともな両親との間で愛情を受けながら幼少期から思春期を過ごすと言う一般的な家庭環境に育ったとは考え辛く、二方の母親も、自身らも何等かの軽度の知的障害があったのではないでしょうか。
軽度の知的障害だった場合、2人の育った環境では適切な治療や適した環境を与えられていたとは到底考えられず、幼少期の環境からして軽度の知的障害を持って育ったとしたら更なる悪化を招く家庭環境だったと思わざる得ません。
知的障害、子供の発育の遅れへの不安、行政への不信感も重なり、あらゆる悲惨な状況から事件につながったものとおもわれます。
皆川忍と朋美の判決
皆川忍と朋美の判決は、懲役9年(夫)と懲役4年(母)の実刑判決が下っています。(2016年3月11日)
判決では、くわえさせたタオルで窒息死させたことは認めていますが、次男の遺体は出てきておらず、監禁致死、遺体遺棄の罪だけでの逮捕起訴となりました。
求刑は忍が懲役12年、朋美が懲役7年でありながら大幅な減刑となっています。
幼い子供が命を奪われながら2人は監禁致死も否定し、子供の行動制限が必要だったと語るなど罪の意識さえ見られない様子。
加害者の子供で3歳程度なら、日本の司法では人間の扱いは受けないのだそうです。(殺陣三日月)虐待で死に至ろうとも殺人にあたらないかのような判決には納得がいきかねますね。
虐待死してしまった次男の玲空斗くんが、とにかくあわれでなりません。
おわりに
3歳男児を窒息死させた足立区ウサギ用ケージ監禁事件で逮捕された皆川忍と明美の非道な行いは、2人の母親の育児放棄や虐待と密接につながっていたということができそうです。
夫婦は子供に愛情をかけているという幻想で罪を消し、子供をペットかのように扱い将来を奪ったことを悔い、彼らの一生をかけて償うべきでしょう。その知能があれば~の話ですがつくづく子供は親を選べない、現代に生まれて我が親から鬼畜以下の扱いを受けての窒息死でその亡骸さえ出てない状態の玲空斗君の短くも儚い人生は一体何だったのかと思わずにはいられない事件です。
そして親を選べない負の連鎖から皆川夫妻の元誕生したが故命を奪われた玲空斗君ですが人1人の命に対する罪のあまりの軽さにこの国の司法に疑問を感じずにはいられません。
知的障害者でも生殖機能に問題がない夫婦は多くいずれも多くの子供に恵まれる事は珍しくありません、少子化が問題化されるなか一定のボーダーラインを持って国が親である事の正否を確認する事子供を育てる事が可能な最低限の知能を持つ者なのかの確認が現代では必要なのかもしれません。そうでなければあまりにも無慈悲に亡くなる子供が哀れでなりません。
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