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遠藤裕喜の生い立ち~甲府市放火少年の兄弟や母親と父親の犯罪歴も

遠藤裕喜アイキャッチ 事件

山梨県甲府市の放火事件で、好きな女性に想いが届かなかったという理由で、女性の家を放火した19歳少年遠藤裕喜。

驚きの犯行理由と少年の家族にも注目が集まっています。彼の父親は過去に窃盗で逮捕されており、それがもとで母親と父親が離婚するなど、遠藤少年には暗い生い立ちがあったようです。

遠藤裕喜の両親・兄弟や父親の犯罪歴、その生い立ちについてまとめてみました。

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遠藤裕喜の甲府市放火事件

2021年10月12日府市蓬沢の井上盛司さん方が全焼し、焼け跡から50代夫婦の2人の遺体が見つかった事件で、山梨県警は13日、同市の少年遠藤裕喜(19)を井上さん夫婦の娘に対する傷害容疑で逮捕したと発表しました。

調べに対し、少年は容疑を認めており、発表などによると、少年は火災発生直前の12日午前3時45分頃、井上さん方で、井上さんの次女10歳代の娘の頭を殴ってけがを負わせた疑い。

県警が防犯カメラの映像をもとに、この少年を特定して行方を追っていたところ、12日夜に出頭してきた。

少年は自身も顔にやけどを負い、指をけがしていたという。
(読売新聞オンライン:引用)

全焼した焼け跡からは、この家に住む井上盛司(せいじ)さん(55歳)と井上章恵(ふみえ)さん(50歳)が遺体で発見されました。

少年はこの家に住む長女と同じ高校に通う学生で、長女に一方的に好意を抱いたものの、LINEをブロックされたことが引き金となり、犯行に及んだことが報じられています。

少年は「思い通りにならないので侵入しようと思った。」「見つかれば家族全員を殺害するつもりだった」

と話していると言い、少年は一家を殺害するつもりで、刃物も複数持参するなど用意周到で、ライター用のオイルで火をつけたといわれています。



井上夫婦の長女像

全く気の無い同級生に一方的に想いを寄せられたことで、ラインをブロックしたのみで逆恨み状態へと逆上した遠藤裕喜がよもや自宅に放火し両親を亡くすなど想像もしていなかったであろう長女。

残酷過ぎるこの事態に、きっと本人も、まだ幼い妹も心の整理が付かない状態かと思います。

週刊誌やネットにある情報ですが、遠藤裕喜が一方的に想いをよせた井上夫妻の長女像は、やはり小学生の頃から可愛く少女漫画のヒロインのような存在らしいです。

女優の広瀬すずに似た目鼻立ちのハッキリした美少女との証言もある程、可愛らしい少女で、やはりその容姿と性格の良さから勘違いしてしまう同級生男子は跡を絶たなかったという噂もあります。

遠藤裕喜と同じ学校に通っていた彼女は将棋部や演劇サークルに所属し生徒会役員も務めていた文科系美少女と地元でも評判の可愛い少女。

憧れれ想いを寄せるのは思春期誰しもある事ですが、今時ラインをブロックされたくらいで交際もしていた関係でもないのにこのような極端な行動を取って長女宅に放火をしようだなんて、やはり控え目に言っても遠藤裕喜は普通の精神状態だったとは思えません。

遠藤裕喜の事件の動機に絶句

遠藤裕喜の事件の動機に絶句の声があがっています。

被害者夫婦の長女に「LINEをブロックされてムカついた」と供述している遠藤裕喜。

一方的に井上盛司さんの娘(長女)に好意を抱き、突き放されたことに逆上したといいます。

これは事件の4日前、高校の学園祭があり、生徒会を含む学園祭実行委員会に先生たちからお菓子のうまい棒が配られた時のこと。

お菓子を遠藤裕喜が長女にプレゼントしましたが「いらない」と付き返されてしまい、その後それまで皆勤賞だった遠藤は学校に来なくなったそうです。

それまでの遠藤少年は生徒会長になった事も関係あるのか、急にツーブロックに刈り上げ、眉や髪型に気を遣いだしたとか。

同級生だった長女が「かっこいいね」とほめることもあったようで、共に活動するうちに一方的に彼女を好きになったのでした。

少年は「それで家まで(下見に)行った」「自殺を考えたが死にきれず、誰も居ないところで一人で生きて行こうと考えた」と語っています。

遠藤裕喜の生い立ち~両親離婚は父親の犯歴

週刊文春により遠藤裕喜の父親の逮捕歴が明らかになりました。

記事によると遠藤裕喜は山梨県中央市の田舎町で育ち、当時6歳だった遠藤裕喜の様子について近隣住民は
「恥ずかしがり屋で、おとなしくてかわいい子だった」と話しています。

2009年3月に一家で引っ越しし、翌2010年11月、遠藤裕喜の父親が窃盗の容疑で逮捕されました。父親は電線工事関係の仕事をしていましたが、配管工事会社の資材置き場から家庭用給湯器を2台盗んだのだとか。

窃盗で逮捕されたとはいえ僅か2台の給湯器2万円相当での逮捕だったそうです。

その後、両親は離婚し母親は再婚した事で現在の姓が遠藤に変わりましたが、当時の父親の名前は渡辺英喜(31歳)当時だった事が週刊新潮の記事で明らかになっています。

2010年に31歳と言う事は現在は実父の渡辺英喜氏は42~43歳くらいでしょう。同じ甲府市大里町で廃品回収業者を営む人物と共犯で窃盗したようで、当時の年齢と父親とされる英喜と遠藤裕喜が似ている事から、ほぼ渡辺英喜氏が実父なのは間違いないと思われます。

当時の父親の窃盗事件は新聞にも大きく載ったようで、それ以来、遠藤裕喜は平日の昼間なのに学校に行かず、家の前でよくポツンと立っているようになったのです。

この父親の事件から約3年後、夫婦は離婚、遠藤裕喜が小学5年生になった頃のことで母親と2人で中央市を去っています。

引っ越した理由は、父親が逮捕されたことによる遠藤裕喜に対するイジメからではないかと、近隣住民は話しています。
(転居先は同じ山梨県甲府市)

7歳という幼い頃に父親が犯罪者になったことでイジメられ、それまでの幸せと思える人生に亀裂が入ってしまったことが彼の精神状態に何等かの悪い影響を与えた事は無関係とは言えないでしょう。

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遠藤裕喜の母親像

実父の窃盗からの逮捕が経歴にあるからと言う訳ではありませんが、調べてみると遠藤裕喜自身にも万引きなど窃盗癖があったとの証言も出ているようです。

小学校時代の情報が週刊新潮にありました。

同級生宅でゲームをして遊んでいた遠藤裕喜と同級生は、その同級生のゲームソフト(ニンテンドーDSソフト)が無くなった事から遠藤裕喜の窃盗を疑い遠藤の母親に盗まれた事を言ったそうです。

その事を同級生の母親が遠藤裕喜の母親に詰め寄って言ったそうですが、その時の母親の反応が「そんなことするはずがない」と全く相手にしなかったと言われています。

また息子のいう事は絶対と言うほど鵜呑みにしていたとの情報もあり、そうした母子象が超過保護な親子にも写っていたようです。

また高校生の同級生の証言にも午後6時や7時の時間帯には、母親からの着信歴がひっきりなしで着信が母親で埋め尽くされていたのだとか…

万引きなども疑われれば通常であれば不愉快ではあっても、本人に聞いてみるなど軟らかい対応で応答する人が大半な気もしますが「そんなことするはずない」と即答で言い返したようで母親もまたやや偏った人物像に思われても仕方が無い気もしてしまいますね。

自分の子供を信じるのは良い事でもありますが、やはり子供のする事、一方的に我が子を庇って相手を否定するのも極端な母親の性格が垣間見えるような気がします。

遠藤裕喜の生い立ち~母親の再婚歴と兄弟

両親の離婚後引っ越しをした遠藤裕喜は、小学校を転校し、新しい学校でiPhoneを持ち、よく”パズドラ”のゲームをしていたといわれています。

離婚後母親はすぐに別の男性と再婚しており、少年は「新しい父親にビリヤードのキューを買ってもらった」と、自慢げに話していたようです。

ビリヤードのキューは高いものでは数10~100万円という高価すぎる品物で、かなり裕福な暮らしだったのではと思われます。

裕喜が小学6年生の時に異母弟(または妹)が生まれており、現在は7歳前後といわれています。

卒業文集の”好きなアニメ”欄には「デスノート」を挙げていることも話題になっています。デスノートは、名前を書かれた人間は死ぬというノートを使い、犯罪者を殺していくというストーリーです。(後述)

それから遠藤少年は地元の中学にはいりますが、1年生の夏休み前の林間学校以降不登校に。その後甲府市内の定時制高校である山梨県立中央高校に進学します。

遠藤裕喜の奇行精と神疾患の可能性

当時の高校生時代のことを知る人によると、遠藤裕喜は急にお腹を抱えて笑い出して「思い出し笑いです」と言ったり、ニヤニヤしながら独り言をぶつぶつ、さらには、少し目を離すと花壇の砂をイジイジするような、何を考えているのかさっぱり分からない人だったようです。

学園祭実行委員の時には1人ダーツのような折り紙を黙々と織っていた。

校内でみんなと話している時は明るいのに、個別に話すと静かで極端に元気がなく、そのキャップが恐く感じるなど当時から何かしら普通ではない人物像だったと評されています。

私服姿はいつも部屋着みたいなスウェットで、髪型はボサボサ。オシャレに気を遣う様子はなかったものの、学校内での評判は良く、2021年4年生になって遠藤裕喜は生徒会長に就任しています。

無遅刻無欠席の皆勤賞で、先生からもすごく信頼されていた遠藤裕喜ですが実際ノートへの書き込みもビッシリで熱心に書いているのにテストをすると赤点ギリギリ。

このような極端な行動や、1人急にお腹を抱えて笑い出す「思い出し笑いです」のような態度がある種、年頃な高校生の同級生にとっても奇習的にも見えたようです。

今回の事件も一方的な井上さんへの片思いからのラインブロックのみで失恋、失恋からの井上さん宅の放火、放火からの自らの自首はほとんど思い付きでの衝動に駆られて起こした行動にも思え精神疾患を疑う声があるのも頷けるのかもしれません。

表向きはきはきとしていましたが、個別に話すとすごく静かで元気が全然なかったと、同じ定時制高校に通う生徒は話しています。

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遠藤裕喜のデスノートから分かる性格がヤバい

デスノート

遠藤裕喜は小学校の卒業文春に「林間学校」や「修学旅行」などの想い出を記し、好きなアニメにはブリーチとデスノートを書いています。

「デスノート」とは、「名前を書かれた人間が消えるノート=デスノート」で犯罪者を抹殺し、理想の世界を作り上げようとする主人公の夜神月(らいと)と、世界一の探偵であるL(エル)らによる頭脳戦を描いた漫画です。

遠藤裕喜が卒業文集の「同級生へのメッセージ欄」に書いた言葉は、”楽しかった林間学校!3年間ありがとう!!”

不登校となり林間学校しか思い出がない遠藤裕喜の「3年間ありがとう」はとても不可解ですが、不遇な生い立ちやイジメなどで屈折した思考が生まれ、よくないものは排除するという理想が彼の性格形成に関わったのではと思われます。

被害者となってしまった井上さん夫婦の長女からラインをブロックされ、思い通りにならないから殺害するという短絡的思考は、早くから彼の人生を支配していたのかもしれません。

誰にでもある淡い恋心からの、一方的な想い込みが叶わなかった時の心の処理が、あまりに極端すぎ考えるのみならず異常とも取れる衝動に駆られて事件を起こした背景には遠藤裕喜の精神面に幼い頃に培った心の闇と関係あるのでしょうか。

どちらにしても井上さん夫婦は何故我が家に火を放たれ、この世を去る事となってしまったのか、恐らくは理解できていない程あっけなくも身勝手な少年の思考によって短い生涯を閉じる事となってしまったのです。

ご夫婦のご冥福を祈ると共に、残された長女と、まだ幼い次女の心境を考えるといたたまれないとしか言いようがありません。

おわりに

甲府市放火事件で実名報道され話題になった遠藤裕喜の生い立ちは、父親が窃盗で逮捕歴があり、母親がその後再婚し異母弟(又は妹)があり、裕福だったもののイジメなどで不登校を経て定時制高校に通っていました。
思いを寄せる女子高生に「ラインをブロックされた」ことで腹を立てての逆恨みで少女の家に放火していますが、小学校時代の卒業文集にあげた好きなアニメ「デスノート」がどこか彼の性格に関わっているようにも感じます。思うようにならないから放火するといった事件が増えていますが、生い立ちの闇が深くかかわっているといえそうです。


コメント

  1. 大納言 より:

    いじめがこの輩の人格形成に影響があったからどうなるものでもない。私も殺されるレベルでのいじめを受けていたが法かも殺人もしていない。いじめがあった相関関係に目を向けて被告とその両親の個人的な責任および問題を社会や政府に転嫁してしまうのは大間違いである。

  2. 詰まらん より:

    良い母親だと思う
    父親は駄目
    いくらトラウマが有ろうとも
    強い心で生きるべき
    弱すぎて情けない。

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