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瀬川結菜の生い立ち~成績優秀ヤングケアラーとイジメが絶望の理由

瀬川結菜アイキャッチ 事件

札幌市東区のアパートの一室で、遺体となって発見された日本医療大学4年生の瀬川結菜さん(22)は、銃刀法違反と遺体遺棄で逮捕された小野勇容疑者(53)とSNSで知り合い、殺害されました。

ネット上では瀬川結菜さんが成績優秀で、ヤングケアラーだったことや、大学生時代のイジメが彼女の絶望からの嘱託殺人であると話題になっています。

瀬川結菜の生い立ち、成績優秀ヤングケアラーとイジメが絶望の理由についてお伝えします。

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瀬川結菜の女子大生死体遺棄事件とは

札幌市東区のアパートに22歳の瀬戸結菜さん(女子大学生)の遺体を放置したとして、札幌市東区の無職・小野勇容疑者(53)が逮捕されました。

小野容疑者は、10月8日午後2時ごろ、自宅アパートの1室に小樽市末広町の大学生、瀬川結菜さん(22)の遺体を放置していた死体遺棄の疑いが持たれています。2人はツイッターを通じて知り合ったとされています。

自殺願望がある瀬川結菜さんがSNSに死をほのめかす内容を投稿。その投稿に対して小野勇容疑者が”いいね”を押したことがきっかけで二人は知り合い、その後事件に発展したと報道されています。事件前にも2人は会っていたといわれています。

小野容疑者は、瀬川さんに殺してほしいと依頼され殺したと供述し、瀬川さん以外にも複数の自殺願望の女性とツイッターを通じ接触していたことがわかっています。

警察の調べに対し小野容疑者は、瀬川さん殺害をほのめかす供述をしており進展が予想されます。

事件については主に以下のことが報道されています。

• 事件が発覚したのは2022/10/10
• 瀬川結菜さんの死因は頸部を圧迫された事による「窒息死」
• 瀬川結菜さんは10/3昼に自宅をでたあと音信不通になり、10/7午後3時に警察に行方不明届を提出。
• 小野勇容疑者の容疑は10/8の午後2時頃、自宅に瀬川結菜さんの遺体を遺棄したというもの。
• 小野勇容疑者は自宅付近で職質された際、折り畳みナイフを所持していた事から銃刀法違反容疑で逮捕。
     小野勇容疑者の自宅を捜査し、瀬川結菜さんの遺体を発見。
• 10/3、瀬川結菜さんは友人に会うといい小樽の実家を出、10~11時頃にJRで小樽駅から手稲駅に移動し
     そこでレンタカーを借りて待っていた小野勇容疑者と合流。
• 10/3の夜に、小川勇容疑者から最後の晩餐の手料理を振る舞われ、翌日の/4に小野勇容疑者に絞殺されたとみられている

瀬川結菜の生い立ち~家族構成にヤングケアラー

それにしても今回の事件で話題となったのが殺害された瀬川結菜さん22歳(現役う大学生)と53歳の加害者小川勇との親子程の年齢差がある2人が出会うだけでも不可解でありながら、プラス若い女性からの嘱託殺害依頼だったという事になります。

一体得体も知れない53歳の父親でもおかしくないレベルの他人に殺害を依頼した彼女の心境には、一体どんな背景があったのでしょう。

調べてみると複雑過ぎる瀬川結菜さの家庭環境が垣間見えています。彼女は父母と妹、弟の5人家族で、元々母親は精神的に不安定な状態だったようで、その影響から瀬川家の生活は決して楽な状態とは言えず困窮していたようです。

彼女自身も現役大学生だった事や、その下に自分を頼る幼い兄弟があった事などから金銭面では幼い頃から困窮した過程環境で、その上長女である彼女が不安定だった母親の面倒も積極的にケアしなければならない状態のヤングケアラーだったといわれています。

瀬川さんも母親同様感情が高ぶりぽろぽろ泣くこともあったといい、知人女性に子供ながら家族について不満をもらすことも。妹とは2つ違いでしたが、一家の長女として兄弟の世話をよくしていたようです。

ただそんな状況でも瀬川さんは頭が良かったようですが、社交的なタイプではなく少人数で遊ぶ子だったといいます。

小学校の時は大人しかったようですが、他人のことをいつも優先する性格で、この頃から作業療法士になるという夢を持ち、勉強も頑張る優等生だったといわれています。

瀬川結菜の生い立ち~成績優秀な経歴

日本医療大学4年生だった瀬川結菜さんは大学内でも成績優秀で、大学側から病院へ推薦をもらえるほどでした。

“目指していた作業療法士の国家試験についても「8~9割とって上位で合格する」と周囲に述べるほど熱心に勉強に励んでいたという。”(文春オンライン:引用)

作業療法士を目指して入学し、大学でも決して休むことはなく勉学に励み、大学のパンフレットに載るほどの模範生だったことがわかっています。

大学の友人も、彼女は1年生の時から優等生で有名だったと言っており、夢に向かい理想的な道を歩んでいた最中だったといえます。

しかし、家庭の問題で経済的問題を抱え、その上母親の面倒や兄妹の面倒を見ざるを得ない家庭環境でヤングケアラーだった結菜さんは、生活を支えるため、夜の仕事をしていたというから驚きです。

病んでしまっている母親の面倒に、自らの大学費用そして下に自分を母親代わりにして頼ってくる兄弟らの面倒を必然的に見なければいけなかっただろう彼女の若い精神状態は想像以上にギリギリの状態が続いていたのかもしれません。

また父親も彼女の下に居る兄妹よりも長女で成人していた瀬川結菜さんに、頼り切ってしまっていたところもあるのかもしれません。

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瀬川結菜の大学内イジメの事実

それでも夢に向かって何とか大学生活を送っていた瀬川結菜さんですが、何と頼みの大学生活でも順風満帆とはいかなかったようです。

事件後明らかになったのは彼女が大学内でイジメにあった事実が明らかとなっています。成績優秀だったにもかかわらず単位が取れなかったのか詳細は分からないものの留年してしまった彼女は悩みを抱えていったようです。

そして外見的な彼女の特徴も小柄だったからか、シルバニアファミリーからとった『シルバニア』と周囲の同級生や友人からよばれていたとか。
(「週刊文春」)

そのような環境で瀬川さんは、たまにかんしゃくを起こすこともあったようですが、泊りに行く友達もおり、表向き物静かな優等生だったといいます。

ところが、冒頭で紹介したように卒業を控えた昨秋家庭や自身の授業料を賄う為に、夜の町で働いていることが友人にバレてしまい、なんと留年。

大学時代の友人によると、瀬川さんはそれ以後周囲とは疎遠になり、大学に通わなくなり、卒業後の飲み会にも一切来ていなかったそうです。

瀬川結菜のメイドカフェの訳

文春オンラインによると本来ならば今年の春である2022年3月には大学を卒業する予定だった瀬川さんですが、前述の大学のイジメで孤立し留年、その後は地元である小樽のメイド喫茶で働いていたそうです。

瀬川さんが小野容疑者の自宅で発見された時は、まだ大学4年生と紹介されており、大学には行かなかったものの中退はしていなかったと思われます。

決して派手なイメージではない真面目な瀬川さんが、メイドカフェで働く訳が気になりますが、やはりお金に苦労していたことがあげられます。

彼女の在籍した保健医療部リハビリテーション学科の学費は、4年間の合計が688万円(初年度納付金、教科書実習費用などを含む)といわれており、割りのいいバイトが必要不可欠だったことは確かといえるでしょう。

ヤングケアラーゆえに人生かけてお金の工面がつきまとい、若い彼女には相当な負担となり、そうした苦悩が続いた事から病んでいったのも無理はないといえるでしょう。

瀬川結菜の性格

このような瀬川結菜さんの思うようにいかない学生生活での鬱憤や苦悩を吐き出す先として、彼女が利用したのはSNSであるツイッターでのつぶやきだったのでしょうか。

小野勇容疑者は、瀬川結菜さんの死をほのめかすツイートを見て、「いいね」ボタンを押して接触を図ったことが新たにわかりましたが、「死にたがっている人」の話を聞いてくれる小野勇容疑者の家に何回か行き彼女の思いが満たされたのかどうか。

瀬川さんの性格は、他人思いで真面目というところが明らかになっています。

最近ではツイッターで瀬川結菜さんの妹が、姉への「世間の憶測」を真っ向から否定し話題を集めているようです。

小野勇容疑者と瀬川結菜さんの年齢差は30歳以上、単純に想像できる「パパ活」「売春」という噂も出ており、これを真っ向から否定、結菜さんには「彼氏の存在」があった事も打ち明けていました。

家族のグループLINEが存在するほど、家族とは仲良しで、妹さんの発言から兄弟仲もよく、「大好き」「お姉ちゃんになってくれてありがとう」と言われていた瀬川結菜さん。

結菜さんが大学も真面目に通い、妹さんの「みんなに愛されていた」という発言からも、交友関係にも問題があったとは思えず、家庭や自身の人生設計もしっかりと組める人だったといえます。

ネット上では瀬川結菜さんではないかと思わせるツイッターの存在が発覚し、このアカウントの「ふゆ」さんの言葉が注目されているようです。

“ずっと絶望
はやく死にたい
↑7/4の投稿ですが以降の投稿はありません。

抗不安薬と睡眠薬を飲んでそれが効いてる時間だけしか楽な気持ちにならない
飲んでない時間帯はふとんから出る気力もない
最近はろくに風呂も入れない
終わりが見えないから前向きに闘病してる人はすごいと思う

↑同じく6/15の投稿より、何らかの精神疾患を患い薬を常用している事が窺えます。

小野勇容疑者は現在、Twitterが凍結されているので閲覧する事はできませんが、「ふゆ」さんは小野勇容疑者のアカウントをフォローしていたという情報もあります。“(「KeyWord」)

事件の詳細は見えないままですが、瀬川さんの生への絶望感が強まるばかりであったところに、小野容疑者が割り込んできたことがわかります。

若い瀬川結菜さんの心の慟哭に真摯に向き合い手を差し伸べ、違う形でフォローしてあげられる存在さえあったのならば、と思えて仕方がない事件となってしまいました。

とは言え彼女の弱り切った願望を安易に叶えてしまった小野勇容疑者の行為や存在は決して許される行為だとは到底思えません。

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おわりに

札幌市女子大生遺体遺棄事件で亡くなった瀬川結菜さんは、ヤングケアラーで成績優秀で優等生の学歴を持ちながらも、お金に苦しみ夜のバイトをしたことが友人にばれ、イジメにあい留年していました。以後は大学に行かず小樽のメイドカフェで働きますが、絶望の淵にあったといえます。他人思いで真面目な性格で追い込まれていたのでしょうが、夢にまい進してきた彼女が本当に小野容疑者に頼ったのかどうかさらに事件の詳細が注目されます。


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