東京オリンピックパラリンピック組織委員会の元理事を務めた高橋治之氏(78)が、スポンサーだった紳士服大手のAOKIホールディングスから4500万円を受け取った疑いがあると報じられ話題になっています。
巨額汚職疑惑の渦中にある高橋治之元理事については、大手の電通出身の華麗な経歴や人物評が注目を浴びています。
高橋治之元理事の経歴や生い立ち、巨額汚職疑惑の人物評をお伝えします。
高橋治之プロフィール
氏名:高橋治之(たかはしはるゆき)
生年月日:1944年昭和19年(78歳)4月6日22年8月時点
出身地:東京都
学歴:慶応義塾幼稚舎~慶応義塾高校~慶応義塾大学法学部卒業
経歴:1967年に株式会社電通入社、専務、顧問までつとめ
「日本のスポーツビジネスを変えた男」といわれた。
職業:日本の実業家 『東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事』
株式会社電通の顧問 元専務 現株式会社コモンズ代表取締役会長
高橋治之の華麗なる生い立ち
高橋治之氏の父である義治氏は、物資不足の戦後まもない時代に輸入商として財をなし、テレビ朝日の設立にも関わった実業家だったといわれています。
治之氏の弟の高橋治則氏は、バブル期にリゾート開発会社「イ・アイ・イ・インターナショナル」で手広く事業を起こすものの、経営破綻し、背任罪に問われ逮捕。
この事件は日本長期信用銀行が破綻する大きな要因にもなって世間を騒がせました。(治則 氏は2005年7月くも膜下出血で59歳で亡くなっています。)
実業家として成功してきた一族の下に生まれ、豊富な資金力と華麗なる人脈が生まれながらにしてある恵まれた環境に育った高橋氏は、慶應大学を卒業後、電通に入社する絵に描いたようなエリート街道を歩いてきた人物です。
高橋氏はスポーツ文化事業局で頭角を現し、FIFA会長とのホットラインを生かし、2002年の日韓ワールドカップの開催実現に尽力したことで知られています。
彼の親族には、元北海道テレビ社長や元労働大臣ほか、元総理大臣の政治家や銀行家・外交官などが名を連ねるなど上級国民の家系だったことがわかっています。
高橋治之の経歴も凄すぎる元電通超エリート
高橋浩之氏は、1967年(23歳)に国内最大の広告代理店である株式会社電通に入社し、国際本部海外プロジェクト・メディア局長や上席常務執行委員を経て64歳で専務、65歳で顧問などを歴任する超エリートでした。
関係者によると、国際スポーツイベントに関わる中で国際オリンピック委員会(IOC)や国際サッカー連盟(FIFA)の要職者と直接やり取りできる独自のパイプを築き上げたといわれています。
高橋治之氏は「日本のスポーツビジネスを変えた男」としてスポーツ界から高く評価を得ており、特にサッカーJリーグの設立や、2002年のサッカー日韓ワールドカップの招致も果たしました。
高橋氏は、2011年に電通を退任しますが、その経験や人脈をかわれて「東京オリンピック・パラリンピック組織委員会」の理事に就任(2014年)しました。
彼は電通時代に社内で、スポーツマーケティングの部門を作り上げたという功績から、退職後も電通の中で強い勢力を持っていると言われています。
2020年76歳でeSports企業顧問就任。株式会社コモンズ代表取締役会長をつとめています。
高橋治之の巨額汚職疑惑
“7月26日、東京・世田谷区にある東京五輪・パラリンピック大会組織委員会元理事・高橋治之氏(78)の自宅へ、東京地検特捜部が家宅捜索に入った。捜査の端緒を最初に報じた20日付の読売新聞によれば、五輪の大会スポンサーだった紳士服大手「AOKIホールディングス」が、高橋氏が代表を務める会社に計4500万円超もの“コンサルタント料”を支払っていたことが判明。「AOKI」は日本選手団が開会式などで着用する公式服やライセンス商品を手掛けており、特捜部はこれが五輪開催に絡んだ贈収賄にあたるとみて捜査を続けていたのだ。(Yahoo:引用)”
東京五輪・パラリンピック組織委員会の高橋治之元理事側が、大会スポンサーの紳士服大手AOKIホールディングス(横浜市)から多額の資金提供を受けた疑惑で、高橋氏が五輪で便宜を図る見返りとして自身の会社を通じ4500万円を受領したもの。
5輪組織委の役職員は特別措置法で「みなし公務員」と定められ、職務に関する金品の受領が禁じられています。
東京地検特捜部の捜査対象になっている高橋氏は「五輪に関して青木さんから頼まれたことも、便宜を図ったこともない」と主張し、スポンサー契約やライセンス商品の審査などでの働き掛けについても全面的に否定しているといいます。
またコンサルタント料とは別に合計2億3千万円を受領したことなども分かり、現在受託収賄罪の疑いで捜査中です。
高橋治之の人物評
優秀なビジネスマンであった高橋治之氏に巨額汚職疑惑が持ち上がっていますが、彼の人物評はどうなのでしょうか。
高橋氏は豊かな経験や人脈を期待され、東京五輪の招致活動に携わり、14年6月に組織委の理事に就任しましたが、彼の存在は大きな影響力を持っていたようです。
“新型コロナウイルスの感染拡大が始まった20年3月、東京五輪の延期論をいち早く提唱したといい、実際に延期が決まった。組織委に出向経験がある電通関係者は「スポーツビジネスの世界では誰も逆らえない存在。五輪のことは高橋さん抜きでは進められない」と印象を語った。(毎日新聞:引用)
電通エリートの実績、スポーツ人脈において誰もが一目置くところで、高橋氏も自身の力の発揮どころとして熱を入れていたのではと思われます。
“一方で、周囲からは危うい評価もつきまとった。組織委の別の元理事は、理事会で「電通側に配分されるスポンサーの協賛金が大きすぎる」と意見したところ、高橋元理事から「きちんと経費として使っている。それだけ費用がかかるんだ」と色をなして反発されたという。証言した元理事は「電通の立場で発言しているようだった」と振り返った。
「フィクサー」のように振る舞うことへの反発も少なくなく、競技団体の関係者は「利権屋にしか見えなかった」とこぼす。また、あるスポーツ団体幹部は「突破力があり頼りになる半面、高圧的で扱いにくい。電通も持て余すようになった」と見る。(毎日新聞:引用)“
大手企業電通への金の流れでさえ、自分の一言で思うがままになり、はっきりと白黒をつける高橋氏の意見の仕方にはあつかいにくい人という印象があったようです。
高橋治之の息子はTBSに?
高橋治之の家族は妻(安子)と娘(利江・51歳)、息子の4人家族です。
妻の安子さんは、医学博士油谷正経さんの3女です。安子さんは、高橋氏と同じ慶應義塾大学(文学部か)卒業、電通入社のようで、職場結婚かもしれません。
息子の義明さんは1969年生まれで、2022年現在は53歳となるようですが、TBS勤務かという噂がありますが本当でしょうか。
これはどうもTBSラジオに出ている音楽ジャーナリスト高橋義明(よしあき)さんという方が、同じ53歳で高橋義明さんと間違われている可能性があるようで、真相は不明のようです。
追記
息子さん昭和44年生まれの高橋義明さんでTBSに勤務しているは間違いないようです。
高橋治之の実弟もいわく付き実業家?兄弟の知則の逮捕理由と死亡の訳
おわりに
高橋治之氏は電通入社後、実績を上げ専務、顧問まで勤め、スポーツビジネスを変えた男としてスポーツ界からも高い評価を得ました。父親や弟も実業家として名をなし、親族も政治家や社長などが並ぶ上級国民であった高橋氏は、電通退社後も5輪組織委員会理事を務めるなど影響力は健在でした。
高橋治之元理事に巨額汚職疑惑が持ち上がっていますが、彼の高圧的な態度や圧倒的存在感に周囲も物言えない雰囲気が漂っていたことがわかります。元理事の巨額汚職疑惑についての今後のニュースに注目したいと思います。
コメント
[…] 高橋治之元理事の経歴や生い立ちが半端ない!巨額汚職疑惑の人物評も […]