日光東照宮の三猿の歴史ストーリーに秘密が?四匹目の除外理由の謎

この記事は4分で読めます

日光東照宮の三猿の彫刻といえば
「見ざる・聞かざる・言わざる」で有名ですよね。

これけでも何となく大事なことは伝わってきますが、
実は三猿には三匹意外にも猿がおり、
もっと深いストーリーがあったのです。

また、三猿の彫刻の秘密や
「四匹目がいたけど除外された」など
三猿にまつわる不思議はたくさんあります。

今回は、そんな不思議に満ちた
日光東照宮の三猿の歴史ストーリーや
四匹目除外の謎についてご紹介していきます!

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日光東照宮の三猿の意味

三猿の意味

冒頭でもお伝えしたように、日光東照宮の三猿には
「見ざる・聞かざる・言わざる」という意味があります。

目や耳、口を手で覆った猿の彫刻がその様子を体現しており

「他人の欠点や過ちや自分に都合の悪いことは見ない、聞かない、言わない」

をというような人生における教訓のようなものを示しているのです。

人の失敗を見たり聞いたりしまうと、ウワサ好きな
人なら誰かに話してしまいたくなるでしょうが、
それが原因で我が身を滅ぼすことだってありますよね。

三猿の教えは人生や人付き合いにおいては
ホントに大事なものであることがわかります。

日光東照宮の三猿の歴史ストーリー8コマ漫画?

「三猿」という名前が有名なだけあって
「猿の彫刻はコレだけかな?」と思う人も
いるでしょうが、実は日光東照宮の猿の彫刻は
全部で8面存在します。

三猿の彫刻があるのは日光東照宮の神厩舎と
いうところですが、参道側に5面、西側に3面の
猿の彫刻があるのです。

これらの彫刻を1面ずつ見ていくとなんと1面1面に
ちゃんと意味があり、まるで8コマ漫画を見ているような
感じになります。

ここでは、この8面について1面ずつご紹介しますね。

・1面目:「赤ちゃん時代」を表す彫刻
赤ちゃん

1面目には、親猿が子猿に寄り添う様子の彫刻です。

親猿が遠くを眺める仕草をする彫刻で、
親が子の明るい将来を願っている様子が
表されています。

・2面目:「幼少期」を表す彫刻
幼少期

有名な三猿の彫刻がこの面に当たります。

三猿の教えは、何でも吸収する幼少期に
しっかりと子供に教え込んでおきたいものであり、
親にとってもしっかりと心に刻んでおきたい教えですよね。

また、幼いうちは悪いものを見たり言ったり
聞いたりせず、良い事だけを吸収して素直な心で
まっすぐ育っていくようにという意味も込められています。

・3面目:「独り立ち」を表す彫刻
独り立ち

幼少期を経て少年期となり、少しずつ親から
離れ独り立ちする様子を表しています。

座った1匹の猿がこの先をジッと見据える様子は
自分で自分の道を見けようとしているのが
よくわかりますね。

・4面目:「青年期」を表す彫刻
青年期

2匹の猿が空を見上げている彫刻です。

彫刻の右側には青い雲があり「青雲の志」を意味しています。

青雲の志とは、将来立派な人になろうという
志のことで青年期はそんな志を大事にするように
という意味が込められています。

・5面目:「友情と挫折」を表す彫刻
友情と挫折

左側には崖の下を覗き込む猿とそれに寄り添う猿、
右側には崖を乗り越えていこうとする猿の彫刻が
されています。

左側の2匹の猿は挫折を味わい落ち込んでいる
ところを友達の猿が慰めており、友情の大事さを
表しているのです。

そして右側の猿は、友情によって立ち直り
挫折を乗り越えていく様子を表しています。

どんなにツラいことがあっても、友達がいれば
お互い慰め合ってまっすぐに前に進める、
人生において仲間はとても大事だということを
意味した面なのです。

・6面目:「恋愛」を表す彫刻
恋愛

あぐらをかく猿と木にぶら下がる猿は
恋愛で悩んでいる様子を表しています。

将来の伴侶を得るためには恋愛で悩むのも
とても大事で、猿たちが各々の様子で悩んで
いるのがよく分かりますよね。

・7面目:「結婚」を表す彫刻
結婚

7面目はめでたく結婚した夫婦猿の彫刻です。

仲睦まじそうにも見えますが夫婦猿の近くには
荒くうねる波が迫っており、これは「人生の荒波」
を示しています。

人生の荒波が迫ってきたとしても、夫婦で力を
合わせれば乗り越えていけるという意味が
込められています。

・8面目:「妊娠」を表す彫刻
妊娠

お腹の大きい妊娠した猿が彫刻されており、
子猿もやがて母猿になることを表しています。

幼いころはわからなかったけど、
自分も親になることで
初めて知る喜びや苦悩があるものです。

そして子供が産まれると、
このストーリーは1面へと戻り
子供も同じ人生を歩むことになります。

こうして追ってみると物凄い感慨深いストーリーが
あることが分かりますね。

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日光東照宮三猿の彫刻8枚の秘密

秘密

このように、三猿を含める8枚の猿の彫刻には
人の人生やそのシーンにおける教訓などを
表しています。

見ているだけで色々教わることが多い8枚の
彫刻ですが、実がただ教訓を表現したくて
作られたわけではなかったのです。

この8枚の猿の彫刻がある神厩舎は
日光東照宮の「裏鬼門」にあり、
鬼門と同じくらい不吉な場所にあったのです。

この不吉な裏鬼門を封じるために、
僧侶であり陰陽師でもあった天海僧正が
「8つの猿」を神厩舎に据え付けたと言われています。

鬼門は北東の方角である「艮(丑と寅のあいだ)」、
裏鬼門はその逆の南西の方角である「未申(ひつじさる)」
あるとされ、裏鬼門を封ずる役として猿が選ばれたのです。

日光東照宮の四匹目は除外した理由

四枚目

三匹の猿としてすっかりお馴染みになっている
三猿の彫刻ですが実は最初は「四猿(しざる)」
だったのはご存知でしょうか?

「見ざる・聞かざる・言わざる」で三猿ですが、
四猿の場合は一体「●●ざる」だったのか…

それはズバリ「せざる(浮気せざる)」です。

四匹目は股間を手で覆うような猿の彫刻

「過ぎた性欲は身を滅ぼす(=浮気するな)」
ということを意味しています。

確かにごもっともな教え…とても大事なことですが、
なぜか日光東照宮はこの四匹目を除外し三猿のみの
彫刻を置いていますが、その理由はなぜでしょうか。

それは、次の2つの理由が考えられます。

・徳川家康公が祀られる神聖な地に性的な意味を持つ四猿はふさわしくない
・「四(シ)」が「死(シ)」を連想させて縁起が悪いから

日本は性的な表現をあまり好まない上に
縁起などはとても気をつかうので、
この理由だとすれば納得ですよね。

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おわりに

三猿の彫刻についてのまとめは、次のとおりです。
・日光東照宮の三猿には「他人の欠点や過ちや自分に都合の悪いことは見ない、聞かない、言わない」という意味がある。
・三猿の彫刻は全部で8面存在している。
・1面目は「赤ちゃん時代」、2面目は「幼少期」、3面目は「独り立ち」、4面目は「青年期」、5面目は「友情と挫折」、6面目は「恋愛」、7面目は「結婚」、8面目は「妊娠」と、人の一生を表すと同時に、それぞれの場面での教訓のようなものを表している。
・8枚の猿の彫刻には教訓を表すだけなく、日光東照宮の裏鬼門を封じる役目があった。
・三猿は元来は「しざる(浮気しざる)」を含めた四猿であった。
・四猿は「性的な表現で神聖な地に相応しくない」「四(シ)が死(シ)を連想させる」などの理由から、日光東照宮では除外されたと考えられる。
三猿の彫刻は「見ざる・聞かざる・言わざる」でとても有名ですが、それだけでなく深いストーリーや秘密があったことがよくわかりましたね…!
今度日光東照宮に参拝した際は、今までとは違った目線で三猿を鑑賞できそうですね!


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