日光東照宮の三猿の由来は孔子?日本固有じゃない世界共通の三猿論

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幼少期

三匹の猿が目や耳、口を手で覆った
「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿の
彫刻は有名ですよね。

三猿には「人の欠点や過ち、自分に都合の悪いことは
見たり聞いたり言ったりしないのが良い」という
人生の教訓のような意味が込められています。

そんな三猿ですが、一体何が由来になっているか
ご存知でしょうか?

実は中国の思想家である孔子が由来になっているという
説もあり、非常に興味深いですよね。

また、日本だけでなく世界にはあらゆる三猿論があり、
教えの内容や意味もそれぞれ異なるのでぜひ知って
おきたいところです。

今回は、三猿の由来や世界の三猿論などついてを
ご紹介していきます。

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日光東照宮の三猿の由来は孔子?

孔子

冒頭でもお伝えしたように、日光東照宮の
三猿の由来は孔子の論語
(孔子の教えを弟子たちが記録にして残したもの)
が由来だと言われています。

三猿の由来にあたる論語の一節は

「非礼勿視、非礼勿聴、非礼勿言、 非礼勿動」

という部分です。

分かりやすくいうと「礼節に背くものには注目しない、
耳を傾けてはいけない、言ってはいけない」

という意味になります。

この論語の一説を世の中の人に分かりやすく
伝えるために、三匹の猿で表したものかと
考えられています。

京都・大黒山金剛寺の【くくり猿】の意味

くくり猿

先ほどは、日本で最も有名な猿の彫刻で
ある日光東照宮の三猿の由来をお伝えしました。

しかし日本には、日光東照宮の三猿以外にも
意味が込められたら猿のアイテムはたくさん
あります。

その京都の大黒山金剛寺の「くくり猿」
その1つです。

くくり猿は、手足がくくられて
身動きが取れなくなったような形をした
手のひらサイズの人形です。

自由に動き回る猿の手足をくくる様子は
「自分の欲望を抑える」「欲に走らない」
という意味を表しています。

そんな意味を持つ、くくり猿は1つの欲をガマン
する代わりに、1つだけ願い事を書き込むと叶えて
くれると言われています。

人の欲はキリがないので「アレもコレも…」と
なりがちですが、1つの願いを叶えたいなら1つの
欲を捨てよという戒めなのでしょうね。

埼玉県秩父神社の【お元気三猿】の意味

お元気三猿
埼玉県の秩父神社には「お元気三猿」という
彫刻があります。

「三猿って言うくらいだから日光東照宮と同じ感じのものかな?」

「ガッツリとパクってる?」

と思うかもしれませんが、実は日光東照宮の
三猿とは全くの逆!

「よく見て、よく聞いて、よく話す」

を表すお元気三猿は、日光東照宮の三猿と表情が
異なり、手で口などを覆う様子もありません。

どちらも徳川家康公に縁のある神社なのに、
こうも三猿の様子や教えが異なると面白いですよね。

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世界の三猿論

このように、日本や中国には三猿論や彫刻が
存在しているのがわかりました。

しかし実は、日本や中国だけなく
世界各地にあらゆる「三猿論」があり、
意味も様々なのです。

ここでは日本や中国以外の「世界の三猿」
をご紹介しますね。

・インドの三猿

インド三猿

インドのマハトマ・ガンディーは三匹の猿の
像を身につけ
「悪は見ない、聞かない、言わない」

と教えていたそうです。

インドの教科書には「ガンディーの三猿」が載っており、
インドの三猿の教えが広く知られています。

インド独立の父であるガンディーはとても
立派な人だったのでガンディの教えである三猿を
インドの人々は重んじでいるでしょう。

・アメリカの三猿

アメリカの三猿

アメリカの教会では
「わいせつなものは見ない、性的な噂は聞かない、下品なことや嘘は言わない」

ということを三匹の猿を引き合いに出して
教えているそうです。

清らかさを重んじる教会らしい教えですよね…!

やはりこういった教えや例えには猿は
使いやすいのでしょうか?

ちなみにですが、
アメリカの情報機関関連施設の職員向け看板にも
三匹の猿が使われています。

それは、目や耳の手で覆い、口に指を当てた
三匹の猿と

「ここを出るとき、君たちの見たこと、やったこと、聞いたことを持ち出すな」

という文字が書かれた看板です。

コレは教えというよりも情報漏洩を防止するための
警告のようなものでしょうが…
三猿が上手に使われていますね。

物凄く面白い例えですよね。

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おわりに

三猿の由来や世界の三猿論についてのまとめは、次のとおりです。
・日光東照宮の三猿の由来は孔子の論語の一節が由来になっている
・その一節は「礼節に背くものには注目しない、耳を傾けてはいけない、言ってはいけない」という意味である
・京都の大黒山金剛寺の「くくり猿」は手足がくくられて身動きが取れなくなったような形をした人形で「自分の欲望を抑える」「欲に走らない」という意味を持つ
・くくり猿は1つの欲をガマンする代わりに、1つだけ願い事を叶えてくれると言われている
・埼玉県秩父神社の「お元気三猿」という彫刻は日光東照宮の三猿とは全く逆で、「よく見て、よく聞いて、よく話す」という意味がある
・インドの三猿は「悪は見ない、聞かない、言わない」という教えが込められている
・アメリカの三猿は「わいせつなものは見ない、性的な噂は聞かない、下品なことや嘘は言わない」という教えを伝えるために引き合いに出して使われている。
日光東照宮の三猿は、すっかり日本発祥のものだと思っていましたが中国の孔子が由来になっていたのは驚きでした。また三猿は日本固有のものではなく、意味や教えは違いますが世界各地でよく知られているのがよくわかりましたね。日光東照宮の三猿の教えもいいですが、自分に合った三猿の教えを座右の銘にするのもいいかもしれませんね!


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