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菊池仁達の黒経歴!臓器斡旋業者の悪徳商法と手練手管に化けの皮

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NPO法人「難病患者支援の会」(東京)によるベラルーシでの臓器移植の無許可あっせん事件で、臓器移植法違反の疑いで逮捕された同法人理事の菊池仁達容疑者(62)。

菊池は、日本初となる海外での臓器移植斡旋容疑で逮捕され世間から注目されていますが、その悪徳商法や黒経歴、臓器移植までの手練手管が話題です。

菊池仁達の黒経歴、臓器斡旋業者の悪徳商法と手練手管に化けの皮をお伝えします。

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菊池仁達は臓器斡旋業者の逮捕容疑

“NPO法人「難病患者支援の会」の理事菊池仁達容疑者は去年、神奈川県に住む50代の男性に「ベラルーシは死体ドナーから移植を受ける外国人の枠がある」などと伝えて、許可なく腎臓移植を仲介し手術を受けさせた疑いがもたれています。

 

警視庁によると菊池容疑者は男性から渡航費用として1850万円を受け取っていたが、これはベラルーシでの手術の相場より1000万円あまり多く、この中から多額の利益を得ていたとみられている。

 

このNPO法人の案内で海外に行った別の男性は菊池容疑者の説明に不審を抱いたという。

 

NPOの案内で海外渡航した小沢克年さん:

(臓器提供者は)生体ですか?死体ですか?って聞いたら『生体です』と。『こんなことマスコミとかには絶対言わないでね。貧乏な人から臓器を買ったって噂になっちゃうから』って

調べに対して菊池容疑者は「臓器斡旋はしていない」などと容疑を否認している。”
(フジテレビ社会部)(2月28日FNNプライムオンライン:引用)

 

警察の調べでは、逮捕された菊池仁達容疑者は「海外での臓器移植は許可がいらないと思っていた」といい、「20年ほど前、中国で腎臓移植を受けられないかと兄に尋ねられたことをきっかけに、海外移植の仲介を事業化できると考えた」と供述しています。

 

菊池容疑者は患者側に海外移植を勧めた際、渡航先としてベラルーシ、ウズベキスタン、キルギスなどを挙げていました。

 

同法人は2007年に設立され、百数十人に海外移植を案内したと説明しており、臓器斡旋により多額の利益を得ていたその悪徳商法にも注目が集まっています。

 

菊池仁達の経歴~寝具製造会社から臓器移植へ

菊池仁達は、元は1983年に横浜市で寝具製造会社を立ち上げたことがわかっています。

菊池は、98年からは中国・上海を拠点に活動を開始したといわれています。

 

「難病患者支援の会」の元患者によれば、菊池は「中国人はガチョウの肉ばかりに目を向けるが、得られる羽毛には全く目を向けない」と、羽毛を用いた寝具の製造を行っていたと話していたようです。

 

その後菊池容疑者は兄から「腎臓移植の希望者がいるが、中国で受けられないか」と相談を受け、事業化に興味を持ったとされています。

 

菊池は2003年頃から海外の病院に臓器移植希望者を紹介し始め、2007年に「難病患者支援の会」という名前のNPOを立ち上げています。

 

 

菊池仁達の黒経歴に覚醒剤密輸も

菊池仁達には今回の臓器斡旋としての逮捕前にも逮捕歴があり、その黒経歴に覚醒剤密輸もあったといわれています。

 

菊池は、2009年に、覚せい剤470グラムをイランから密輸しようとした男に、運び屋を紹介したとして覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を受けています。

 

他にも2011年に、臓器移植の斡旋で得た2000万円を意図的に所得として申告しなかった疑いで東京国税局の税務調査も受けています。

 

NPOを立ち上げた後、覚醒剤密輸での逮捕、申告漏れなどで既に怪しい人物だったことがわかります。

 

黒経歴で金を持っていたと思われる菊池の、自宅がある横浜での生活ぶりは、近隣住民によれば「羽振りが良さそう」だったとか。

 

“「菊池さんは外見は地味でしたが、家は大豪邸だし車は白い高級ベンツ。数年前までは奥さんらしき女性が一緒に住んでいましたが、最近は1人で犬の散歩をする姿をよく見かけました。ただ昨年末、近所の男性と夜間の工事の音がうるさいとトラブルになり、大音量で怒鳴り合いをしていました。『俺は若い頃ボクシングをやっていたんだ』なんて吹聴することもあり、威圧的な印象は常にありました」”(文春オンライン:引用)

 

菊池仁達の臓器移植の始まりは中国から

菊池仁達の臓器移植の始まりは中国からで、そのきっかけが20年前の兄の言葉だったことが報道されました。

菊池は「中国で腎臓移植を受けられないか」と兄に尋ねられたことをきっかけに、海外移植の仲介を事業化できると考えたと話しています。

 

業界関係者の間では、彼のNPO法人は「臓器売買をしているのでは」と噂されており、場所は中国を中心としていたといわれます。後にコロナで渡航が難しくなり東欧などの別の場所に移していったようです。

 

今回の事件で、菊池容疑者は患者側に海外移植を勧めた際、渡航先としてベラルーシ、ウズベキスタン、キルギスを挙げていたとされますが、ホームページでは中国の移植事情や医療機関も紹介しており、移植希望の患者が興味を持ったと思われます。

 

日本国内では、患者が生きた人から臓器の提供を受けられるのは、原則として6親等の親族からのみ、とされています。

 

脳死・心停止などの人の臓器は移植が可能ですが、本人や家族の承諾がある時などに限定されドナーの数は少ないといいます。

 

何年もドナーを待つうちに受けられず、追い詰められ海外での臓器移植を希望する患者も当然いるわけですが、金銭の絡む臓器売買は違法、また人道的でないという批判も多くあります。

 

菊池の打ち立てたNPO法人は2007年に設立され、百数十人に海外移植を案内したといいますが、大事な命を軽視した無謀なビジネスを行うものであったと思われます。

 

 

菊池仁達の臓器移植までの手練手管

菊池仁達の巧みな臓器移植までの手練手管にかかった人たちが、本当に哀れでなりません。

 

彼は患者に対して臓器移植は『違法ではない』と断言し、海外で移植手術を受けた後の受け入れ先病院も、『コネクションがあるから大丈夫だ』と安心させることを言っていたとか。

 

医療関係者によると
“ 「日本国内の臓器移植の件数はアメリカの10分の1で、ドナーの数が全く足りていません。特に腎臓は移植希望の登録をしてから実際に移植を受けられるまでの待機時間の平均が15年ほどで、病状が進行する患者にとってはそれまで生きていられる保証すらないのが実情です。そんなワラにもすがる患者の思いを、菊池容疑者はターゲットにしていたんでしょう」”(Yahoo:引用)

 

そして実際、菊池は「これまでにミスが起こったことがない」と最高の医療が待っているというふうに見せかけていましたが、実際は資料と違う民間病院を紹介されたり、執刀も研修医するなどといったずさんな体制だったことが伝えられています。

 

予定の手術日もずれたり、あろうことか手術失敗で亡くなる人もいたそうで、安心の一つもない状況だったようです。

 

菊池仁達の臓器売買は悪徳商法の全貌

菊池仁達の臓器売買は、金目当ての悪徳商法といわれています。

 

菊池は難病患者支援の会の実質的な代表ですが、彼は相場の2倍近い費用を患者から受け取り、多額の利益を得ていたといいます。

 

ある男性(当時40、肝臓と腎臓移植希望)もベラルーシで8200万円という法外な額を払って手術を受けましたが、約1カ月後に死亡。患者が支払った総額8200万円のうち、手術費などで病院に払ったのは約3300万円で、5000万円ほどが菊池容疑者の懐に入ったといわれています。(Yahoo:引用)

 

この男性については、読売新聞が昨年5月下旬の会話録音記録を公表しており、

 

“(菊池が患者に)「じゃあ降りる(移植の仲介をやめる)って言ったら黙っちゃって。悪いけど、あと2000万円出さないと俺はやらないよって言ったら、プラス2000万円振り込んできたよ」などと発言。さらに、「ほかに(海外移植を)やるところがないじゃん。うち以外に。俺が降りていいのかよって。もっと脅かしてやろうかと思ったけど、金だけ取ればいいからさ」とも話していた。”

(「読売新聞オンライン」)

 

泣く泣く巨額のお金を仲介業者に払い、日本でできない手術のために海外へ渡航し、臓器売買に関わる患者たちはいくら払ってでも得たい命に賭けていたといえます。

 

違法な手段でもこういう方法にたどり着くしかない患者の悲痛な命の叫びを聞かず、金に執着し命を切り捨てた菊池には厳しい目が向けられて当然といえます。

 

 

おわりに

菊池仁達の黒経歴に覚醒剤密輸での逮捕があり、中国で臓器移植を始め、相場の2倍近い費用を取る悪徳商法で稼いでいたことがわかります。菊池は患者に安心感を与える巧みな手練手管で渡航させますが、医療体制もずさんな環境のもと移植で亡くなる事例もあり、ついに化けの皮が剥がれたといえます。

臓器移植についてはまだまだ議論が多いところですが、ドナーを待っている患者たちの命がけの姿に付け込んだ悪徳業者の存在はまだあるのかもしれず、さらに追跡されねばならないでしょう。

 

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