お隣の国韓国が民主化されてからの30年の間で
初の大統領罷免という最悪の結果となった朴槿恵
前大統領。
親友の国政介入という悲しくも彼女に寄生した
人間に利用されたとも思える彼女の数奇な人生の
崩壊は母親と父親暗殺という残忍な事件から既に
はじまっていたのかもしれません。
一体何をしたから現在がこんな事になってしまったのか?
朴槿恵前大統領のルーツとなる生い立ちから追ってみよう。
朴槿恵前大統領の生い立ち~
朴槿恵前大統領は1952年2月2日に第5代~第9代
大統領であった父の朴正煕(パク・チョンヒ)と
陸英修(ユク・ヨンス)の長女として誕生。
兄妹は父親の前妻との間に腹違いの姉が一人と
実の両親との間に弟と妹の3人がいる。
そんな彼女の生い立ちは実に現在の祖父母世代
にとっては英雄的存在だった父パクチョンヒの存在
があまりにも大きかったのは言うまでもない。
韓国人にとって時代の変換機となった「漢江の奇跡」
と言われる終戦後の韓国の経済成長をなした人物として
パクチョンヒは今も語り継がれている。
両親は共に教育熱心で厳格に育て生粋のお嬢様であった
朴槿恵だが生活も質素を心掛けて育てられる。
教育には熱心で朴槿恵はキリスト教系の聖心女子中学校
聖心高校を卒業後に西江大学校電子工学科に進学。
当然成績も優秀で将来を見据え語学力を身に付ける為
にもフランスグルノーブル大学に留学もしていた。
朴槿恵大統領の両親殺害
この留学中に最愛の母陸英修が父親暗殺の
銃撃に巻き込まれ身代わり状態となって暗殺される。
当時フランスにいた朴槿恵は22才。時は1974年
だった。
悲劇の一方を受け韓国に帰国した朴槿恵。
この後留学を断念して母親の代わりに
ファーストレディーを務める。
ただこの後またも父親の側近の裏切りによって
1979年またも父親パクチョンスが暗殺される。
この悲劇的な両親暗殺後、大統領一家の主を無くした
朴槿恵の元からは、当初周囲に群がっていた人は
塩が引くように彼女の元を離れていった。
朴槿恵大統領の数奇な運命とチェスンシル一家との出会い
ただ一つの一家を除いては・・・それが17年
3月10日満場一致で罷免された事が発表される結果
となったチェスンシル一家だった。
一家と出会ったのは母親殺害後の1975年から
まだ父パクチョンすが健在だった頃から始まった
とされるので実に40年。
敬愛する「母親の声が聞きたくなったらいつでも
来なさい。」
そう言ってチェスンシルの父チェテミンだった。
名目を牧師としながらも生涯に6度の結婚をしたほど
女性と見たらその執着は尋常ではなかったと言われた
人物です。
このチェテミン氏と朴槿恵は父のパクチョンヒ暗殺後は
3日に1度の割合で逢瀬を重ね自宅の部屋に3時間から
4時間も籠り切りで一家(チェ家)では男女の関係だった
と思い込んでいたとも言われている。
また生涯現在までに独身だった朴槿恵前大統領とこのチェテミン
氏の隠し子が日本でひっそりと生活しているとの噂も水面下
で言われ続けていた。
そして一家のチェテミンの妻らが、朴槿恵との関係を
面白くないと思いつつも朴槿恵との交流が頻繁になるほど
一家に莫大な金が流れたことから二人の関係に文句を言う
人は誰もいなかったと最後のチェテミンの妻の連れ子が
証言しています。
そしてそんな関係はチェテミンが94年81才で他界
した後は娘のチェスンシルが朴槿恵の唯一の親友として
この後を次いで今回の事件となっている。
朴槿恵大統領の慟哭の今
18年4月6日にソウル中央地検が出した結論は
朴槿恵元大統領に懲役24年の実刑。
罰金180ウォン(18億円)で実刑判決を出した。
罪状は親友のチェスンシル被告と共謀し、サムスンや
ロッテなどの大手財閥に対し、チェスンシル被告運営の
財団に何百万ドルもの寄付の強要と圧力をかけた事。
その他にもチェスンシルが運営する企業が多額の利益を
得られるように取引したり娘に高額なプレゼント(馬)
などの強要をしたこと。
政府の秘密資料を漏洩した罪について有罪と認めた。
そして現在も捕らわれの身となった朴槿恵は言っている。
『私は1円の金も使っていない!』と・・・
両親の暗殺から兄妹ら身内まで避けさせるよう仕向け
孤高の人とさせた朴槿恵に親子二代によってすり寄り
チェ家が絶対と洗脳させたチェスンシル一家。
ある意味生粋のお嬢様だった朴槿恵の母や父を暗殺
された後の精神状態をコントロールするなど赤子の
手を捻るより簡単だったのかもしれない。
むしろ現在66才となってこの後も恐らくは生涯を
塀の中で過ごすことになりそうな朴槿恵自身がチェ家
一家によって操り人形状態だったことにさえ気が付いて
いるのだろうか?
定かではない・・・
何とも悲しい運命と生い立ちとしかいいようが無い・・・
おわりに
如何でしたか?厳格な両親に育てられた生粋のお嬢様だった朴槿恵大統領を親子二代によって利用してとことこん骨の髄まで吸い上げ全てを奪ったチェ一家によって破滅への道を歩くしかなかった朴槿恵の数奇な運命とどこかで誰かが止める事が出来なかったのか?そう思えて仕方ない彼女の生い立ちから大統領、そして免罪までをおってみました。逆らう事の出来なかった運命を今もまだ朴槿恵前大統領は慟哭の中生きているのでしょう。
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