梅沢富美男生い立ち～劇団一家の極貧時代と女形玉三郎を押した兄

大衆演劇の美しすぎる女形として「夢芝居」が大ブレイクのきっかけとなった梅沢富美男さん。

現在はバラエティ番組やワイドナショーなどで「毒舌キャラ」でタレントとしても活躍されて見ない日が無いほどの人気ぶりですね。

そんな梅沢富美男さんは生粋の劇団一家としての、壮絶な生い立ちと貧乏時代があったそうです。

今では考えられない梅沢富美男さんの生い立ちや兄との関係を調べてみました。

梅沢富美男のプロフィール

本名　池田富美男
生年月日　1950年11月9日（67歳2018年9月現在）
出身地　福島県福島市
職業　俳優・歌手・タレント
血液型　Ｂ型

梅沢富美男の両親のルーツと劇団旗揚げまで

梅沢美富男さんの両親は、父親は剣劇一座「梅沢劇団」の創設者にして大衆演劇隆盛期の
スターの花形役者の梅沢清さんで母親も娘歌舞伎出身の竹沢龍千代さんです。

生粋の役者としてのサラブレッドですね。

梅沢富美男さんの父親梅沢清さんは1939年に「梅沢劇団」を旗揚げしました。

その後父と梅沢さんの実の兄である長男の代を経て2012年から梅梅沢富美男さんが座長を引き継いで、現在も全国を行脚しています。

梅沢富美男の生い立ち～壮絶極貧時代

上記でもご紹介しましたが劇団の創設者で役者だった父親と、元娘歌舞伎出身の母親との間に生まれた梅沢富美男さん。

8人兄弟の7番目（5男）として育ちました。

人生の初舞台が1歳7ヶ月だったそうで幼い頃から、役者として英才教育を受けていたようです。

そんな家庭に生まれたなら本来なら裕福な家庭のはずですが壮絶極貧乏時代がありました。

梅沢富美男さんは両親が全国を廻る仕事をしていたのもあり、小学生に上がるタイミングで祖母の家に預けられ生活していたそうです。

当初は両親の劇団の巡業も順調だったのか相当裕福で、何不自由のない生活を潤滑な両親からの仕送りで出来たそうです。

でも、時代は終戦後の混沌とした時代から日本が大きく様変わりする変換機でもあり、この生活は長くは続かないのです。

勉強もできた梅沢富美男さんは最初は快適で幸せに暮らしていたそうですが、時代の流れに押されて徐々に貧乏生活を強いられるようになっていきました。

当時は多くの観客がいた大衆演劇ですが、戦後の日本の復旧と同時に、昭和の間にテレビが普及し劇団の仕事はどんどん減ってしまったそうです。

当然地方を巡業して回る両親からの送金も滞る事も出てきたり、それだけを頼りに暮らす幼い梅沢さん含む、まだ幼い兄弟や祖母は途方にくれるしかありませんでした。

両親からの祖母と梅沢富美男さんへの仕送りは徐々に減っていき貧乏生活を強いられる事に・・・

どうにもできない家庭の貧困状態から何とかしようと梅沢富美男さんは新聞配達などで生活費を稼いでいましたがその仕事もなくなり、貧しい子供たちの間で流行っていた「鉄くず拾い」で生活を工面した事も。

鉄くずもなくなると工場に忍び込んで鉄を盗むこともあったようですが、まだ小学生だった梅沢富美男さんはあっさり捕まってしまったそうです。

盗みに入った工場の経営者の奥さんが、元劇団員で、梅沢冨富美男さんの母親の元お弟子さんだったようで事なきを得ていますがこの事件がきっかけで両親の元へ返されてしまったそうです。

当時のやせ細りボロボロの衣類を着た弟である梅沢富美男さんを見て、既に両親と劇団員として役者をしていた兄は、あまりの貧困ぶりに号泣したそうです。

『俺が連れて帰るから』

そういって兄や両親らがいる劇団員らとの生活が始まり、同時に梅沢富美男さんの本格的な役者人生が始まったのです。

両親と暮らすようになってから貧乏生活が少し良くなったそうですが、幼少期の苦労があるからこそ今でも活躍する大物役者へなられたんでしょうね。
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